森且行、「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」の舞台挨拶に登壇

(2023年3月18日16:10)

第3回「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」開催 オープニングイベントにアンバサダーのLiLiCoら登壇
舞台挨拶に登壇した森且行㊨と穂坂友紀監督(18日、都内で)

「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」2日目の18日、「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」の舞台挨拶に、映画に出演しているオートレーサーの森且行と穂坂友紀監督が登壇し、4月6日に予定されている森の復帰戦に向けた想いや、本作の撮影秘話について語った。

2021年1月に落車事故で大怪我を負ったオートレーサー・森のリハビリの日々に密着したドキュメンタリー「オートレーサー森且行 約束のオーバルへ」。前日17日に、4月6日、地元の川口オートレース場で復帰すると発表したばかりの森は、現在の体調を問われると「徐々に良くなっていて、普段の生活には支障もなく、全然平気です!」と元気に挨拶。元SMAPの森は、「仲間」、と一瞬間をおいて、SMAPメンバーには「この映画のことは伝えていません」とニヤリとするも、「レース復帰については昨日公式に発表があって、メンバーにはその2日前には言いました」と絆を伺わせた。

第3回「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」開催 オープニングイベントにアンバサダーのLiLiCoら登壇
「レース復帰については昨日公式に発表があって、メンバーにはその2日前に言いました」と明かした森且行

2年前に穂坂監督が森に直筆の手紙を送ったことから、本作の企画がスタート。森は「ここまでの長期密着は初めての経験。穂坂監督がしつこ過ぎて…」と笑わせつつ「ドキュメンタリーの中ではリハビリ3時間となっていたけれど、実際は1時間半くらいしかやっていない。ちょっと大げさですね」とジョーク。映画冒頭の浜辺を走るシーンに触れて「監督から走ってくれと言われて…」といたずらっぽく言って、穂坂監督を「そんな言い方はしていません!語弊がありますよ!」とタジタジにさせていた。

見どころについて森は「僕がヘベレケになっている姿が見どころ。酔っ払い過ぎて使用NGすら出せなかった」と笑いつつも「ありのままの自分の姿を見てほしいという思いもあった」と説明。

■穂坂監督「カラオケでSMAPの曲を私がリクエストしたら3曲くらい歌ってくれた」

本編には使用されていないが、穂坂監督とはカラオケにも行ったそうで、穂坂監督が「カラオケでSMAPの曲を私がリクエストしたら3曲くらい歌ってくれた。『笑顔のゲンキ』とか『前に!』とか」と明かすと、森は「え~?あまり覚えていないな。でもいい曲だよね」と述べて、ファンを歓喜させていた。

映画の完成を迎えて森は「一人では乗り越えられなかった。色々な方の支えとファンの皆さんの応援があったからこそ、ここまで来ている。あとは復帰するだけ」と意気込みながら「体調が思わしくなくて復帰が延びたけれど、自分としては負けてでもいいからレースに参加して、徐々に這い上がっていけばいいのかなと思う」と復帰への心境を語った。

穂坂監督はタイトルの由来について「森さんだったら絶対にオーバルに戻ってくると信じてカメラを回し続けましたし、森さんは宣言したら絶対に実行する男。その気持ちをそのままタイトルに込めました」と解説した。

■森(4月6日復帰戦)「気合いでレースに臨んで一生懸命楽しんで走りたい」

さらに穂坂監督は「無事に走り終えてくれたらいい」とエールを送り、森は「本当ですか?わかりました。一生懸命走りますが、着はわかりません。気合いでレースに臨んで一生懸命楽しんで走りたいです」と約束。穂坂監督は「この作品は森さんへのエールになればいいと思って作りました。でも完成版ではない。これからも取材を続けさせてもらいたい」と公開オファーし、これに森は「え?これからも?うーん、わかりました!」と快諾していた。

最後に穂坂監督は「森さんのオートレースに対する愛はもちろんだけれど、兄弟愛や家族の応援、リハビリの先生たちの支えがあったからこそ復帰できたという人間関係の想いも描きました。そこにも注目してほしいです」とアピール。

森は「この2年間の密着がなければ、もしかしたら途中で復帰を諦めていたかもしれない。こうして映画として残すことが出来て僕も幸せです。色々な人たちに見ていただき、様々なことを感じてほしい。そして完結版を目指して、これからも頑張っていきたいです」と闘志を燃やしていた。

第3回「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」開催 オープニングイベントにアンバサダーのLiLiCoら登壇
観客を見送りする森且行㊨と穂坂友紀監督

イベント後には「直接お越しいただいたみなさまに感謝を伝えたい」という森の計らいで、劇場脇に立って観客の皆様をお見送りし、応援してくれた皆様への感謝を直接伝える場面もあった。