ビリー・アイリッシュ、過去の“アジア人中傷発言”を謝罪「がく然としたし恥ずかしかった」

(2021年6月23日16:00)

ビリー・アイリッシュ、過去の“アジア人中傷発言”を謝罪「がく然としたし恥ずかしかった」
インスタグラムから謝罪したビリー・アイリッシュ(インスタグラムから)

米歌手ビリー・アイリッシュ(19)が、アジア人を侮辱する言葉を話している過去の動画がTikTokに投稿され、アジア人差別疑惑が取りざたされていた問題で21日(現地時間)、インスタグラムのストーリーズに長文のコメントを投稿して謝罪した。「がく然とし、恥ずかしく思っている」という。一方でアジア人差別を意図したことはないと釈明した。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、問題の動画はラッパーのタイラー・ザ・クリエイターが2011年に発表した曲「Fish」の歌詞にあるアジア人を蔑視する言葉をアイリッシュが口にする場面が映っていた。さらにアジア系のアクセントをまねして話している様子も映っていた。編集されたこの動画がインターネット上に拡散して、アイリッシュのアジア人差別疑惑が取りざたされボイコット運動に発展するなど波紋を広げていた。これを受けてアイリッシュは騒動後初めて自身のインスタグラム・ストーリーズに謝罪と釈明のコメントを発表した。

ビリー・アイリッシュ、過去の“アジア人中傷発言”を謝罪「がく然としたし恥ずかしかった」
アイリッシュの謝罪文(インスタグラム・ストーリーズから)

「みんな、愛してます。多くの方からこの件について説明してほしいと言われています。私が何か誤解されたレッテルを貼られているので話したいことです」と前置きして、謝罪して詳しく説明した。

アイリッシュは、「13歳か14歳の時に、アジア人コミュティの人たちに対する蔑称だとは知らずにその(タイラー・ザ・クリエイターの)歌詞を話している編集されたビデオ」と説明した上で「その言葉を口にしたことにがく然とし、恥ずかしくて吐きたくなります。この曲は、私がその言葉を耳にした唯一の機会であり、私の家族の誰もがその言葉を使ったことはありませんでした」という。そして「当時の私の無知は年齢に関わらず、何の言い訳にもなりませんし、傷つけたのは事実です。そしてそのことを謝罪します」と謝罪した。

また、別の動画でアジア人のアクセントを真似して侮蔑したとされていることについては「くだらないちんぷんかんぷんなことを話していただけ」と説明。「子供の頃からやっていて、ペットや友達、家族と話すときにずっとやっていたことです。ただふざけているだけで、誰かや、どこかの言語、アクセントを真似しているわけではありません」と釈明した。
そして「ほかの人を傷つける意図は全くなく、今これを聞いた人が苦痛を感じているかもしれないということは、私を完全に悩殺しています」という。「私は信じるだけでなく、自分のプラットフォームを使って、包み込むこと、優しさ、寛容さ、公平性、平等のために戦うために常に努力してきました。私たちは皆、会話を続け、耳を傾け、学ぶ必要があります。私はあなたの声を聞き、あなたを愛しています。これを読むために時間を割いてくれてありがとう」と締めくくった。