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ハリウッド特急便
スカーレット・ヨハンソンらがゴールデングローブ賞を非難 黒人会員ゼロとセクハラ問題etc.
(2021年5月9日12:20)
アカデミー賞の前哨戦として注目されているゴールデングローブ賞を主催するHFPA(ハリウッド外国人映画記者協会)にハリウッドやスカーレット・ヨハンソン(36)らスターから批判の声が上がっている。改善されなければ協力しないと警告している。
米サイト「TMZ」によると、HFPAが行動を共にしなければ、来年の映画の授賞式は1つ減る可能性があるという。なぜなら、映画界がこれ以上協力しないと脅しているからだという。HFPAは、国際的なジャーナリストで構成される非営利団体で、毎年ゴールデングローブ賞を開催しているが、最近、会員の多様性が著しく欠如していると非難を浴びた。
ロサンゼルスタイムズは、2021年2月現在、HFPAのメンバー87人の中に黒人会員が一人もいないことを報じた。HFPAは直ちに改善に取り組むとし改革案を発表したが、その後も非難を浴びているという。
NetflixとAmazonは、HFPAが発表した計画以上の改革プロセスを促進するまで、HFPAが行うあらゆる活動に参加しないとしている。
スカーレット・ヨハンソンと「アベンジャーズ」のハルクなどで知られる俳優マーク・ラファロ(53)も同じことを言っており、HFPAやゴールデングローブ賞から「身を引く」ことを仲間に呼びかけているという。
ヨハンソンは米誌「Variety」で「映画を宣伝する俳優は、記者会見や授賞式に参加することで、賞のシーズンに参加することを期待されています。過去には、HFPAの特定のメンバーによる性差別的な質問やセクハラまがいの発言に直面することもありました。これが、私が長年にわたって記者会見への参加を拒否してきた理由です」と語った。
さらに「HFPAは、ハーヴェイ・ワインスタインのような人物がアカデミー賞の機運を高めるために正統化した組織であり、業界はそれに追随しました。組織内で必要な根本的な改革が行われない限り、私はHFPAから一歩引いて、組合や業界全体での団結の重要性と強化に焦点を当てるべきだと考えています」と指摘した。
HFPAは、黒人の勧誘に重点を置いた20人の新会員の加入、18か月間で会員数を50%増加させること、「南カリフォルニアに住んでいなければならない」という条件の撤廃、現在のメンバー以外のジャーナリストにも会員権を開放すること、宣伝用のプレゼントを配布しないこと、プレスジャンケットの行動規範を厳しくすること、管理スタッフを雇うことなどを掲げているが、一部のハリウッドの大物たちにとっては、十分ではないようだという。
■ハリウッド外国人映画記者協会
ハリウッド外国人映画記者協会(The Hollywood Foreign Press Association, 略称: HFPA)は、アメリカ合衆国の映画業界をカバーする、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ラテンアメリカの新聞・雑誌記者による団体。協会は毎年1月に、映画とテレビドラマを対象にしたゴールデングローブ賞の授賞式をロサンゼルスで開催している。