松本人志、文春を提訴 損害賠償5億5000万円請求 「週刊文春」編集部「一連の記事には十分自信」

(2024年1月23日10:45)

松本人志、文春を提訴 損害賠償5億5000万円請求 「週刊文春」編集部「一連の記事には十分自信」
松本人志(公式サイトから)

お笑いコンビ、ダウンタウンの松本人志(60)が22日、都内のホテルの飲み会で性的行為を強要されたと主張する女性の証言などを掲載した「週刊文春」の記事を名誉棄損として発行元の文芸春秋社に5億5000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。「週刊文春」編集部は同日「一連の記事には十分自信を持っています」などとコメントを発表した。

吉本興業は公式サイトで「当社所属タレント 松本人志の代理人弁護士より、本日、令和5年12月27日の一部週刊誌報道に関し、訴訟を提起した旨の連絡を受けましたので、お知らせ致します」と発表し、「本件につきましては、係争中の案件となりますので、当社にお問い合わせいただきましてもお答えいたしかねます旨、予め申し添えさせていただきます」とした。

そのうえで、松本人志の代理人によるコメント全文を掲載した。以下全文。
,br> 「提訴のお知らせ
本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。
関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
松本人志氏 代理人
八重洲総合法律事務所
 弁護士 田代政弘」

2015年に2人の女性が異なる時期に都内のホテルで飲み会に参加した際に、松本から性行為を強要されたなどと主張する証言などを報じた12月27日発売の「週刊文春」の記事と、同じ内容の文春オンラインの記事を対象にしたもので、名誉棄損による侵害賠償と「訂正記事による名誉回復」を求めている。名誉棄損裁判では破格の約5億5000万円の損害賠償額を請求している。文芸春秋社と「週刊文春」の編集長を提訴したという。

「週刊文春」は「一連の記事には十分自信」などとコメント

松本の提訴を受けて「週刊文春」編集部は20日、文春オンラインにコメントを掲載した。「一連の記事には十分に自信を持っています。現在も新たな告発者の方々のお話をうかがい、慎重に裏付け取材をしております。提訴によって萎縮することなく、今後も報じるべき事柄があれば、これまで通り報じてまいります」としている。

「週刊文春」は12月27日の記事を皮切りに3週連続で松本の「性加害疑惑」を報道しており、第2弾第3弾の記事に対しても松本が提訴するのかも注目されている。いずれにしても、12月27日発売の同記事で報じられた「性加害疑惑」をめぐって、女性に対する「性的行為」はあったのか、それともなかったのか、「性的行為の強要」はあったのか、「性加害」はあったのかが裁判で争われることになり、裁判所がどう判断するのか、裁判の行方が注目される。