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芸能NewsEye
(2019年1月30日)
日本映画製作者連盟(岡田裕介会長)が29日、2018年の映画界の興行収入の概況を発表した。全体の興行収入は2225億1100万円で、前年比で2.7%減だったが「カメラを止めるな!」などの予想外のヒット作もあって、2000年以降で3番目の成績だったという。公開本数は邦画・洋画合わせて1192本で過去最高を記録した。 今年1月27日現在で、邦画・洋画合わせての興行収入のトップは「ボヘミアン・ラプソディ」の104億6000万円。邦画の1位は「劇場版コード・ブルーードクターヘリ緊急救命―」の93億円だった。 「ボヘミアン・ラプソディ」がここまでヒットするとは業界でも予想されていなかったようだ。英国の伝説のロックバンド、クイーンのボーカルで、1991年にエイズのため死去したフレディ・マーキュリーの波乱の生涯と「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」「ウィー・ウィル・ロック・ユー」などクイーンの数々のヒット曲の誕生秘話、バンドメンバーの絆、そしてラストのライブエイドでの圧巻のパフォーマンスを描いたものだが、ジャンルがロックだけに大ヒットは難しいというのが大方の味方だった。ところが昨年11月9日に公開されると幅広い世代に支持されて大ヒット。現在も週末(1月26,27日)の観客動員数のランキング(興行通信社調べ)で「マスカレード・ホテル」「12人の死にたい子供たち」に続いて3位をキープする異例のヒットになっている。 また、製作費わずか300万円で昨年6月から都内2館での公開だったが、SNS上の口コミで評判になり8月以降100館以上10月には300館以上で公開され大ヒットとなった「カメラを止めるな!」は31億2000万円で邦画の7位。全体で16位に食い込んだ。ゾンビもののいわばB級映画だが、後半になるとツボにはまる笑えるシーンの連続で劇場に爆笑が巻き起こる。 「万引き家族」の45億5000万円も注目される。「そして父になる」「海街diary」「三度目の殺人」と安定して見ごたえのある作品を出している是枝裕和監督に対する期待度の高さ。そしてカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールの受賞が後押しした。(以下邦画・洋画のベスト10位) (邦画) ① 劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-(93.0)(興収=億円) ② 名探偵コナンゼロの執行人(91.8) ③ 映画ドラえもん のび太の宝島(53.7) ④ 万引き家族(45.5) ⑤ 銀魂2 掟は破るためにこそある(37.0) ⑥ DESTINY 鎌倉物語(32.1) ⑦ カメラを止めるな!(31.2) ⑧ 劇場版ポケットモンスター みんなの物語(30.9) ⑨ 察側の罪人(29.6) ⑩ 未来のミライ(28.8) (洋画) ① ボヘミアン・ラプソディ(104.6) ② ジュラシック・ワールド 炎の王国(80.7) ③ スター・ウォーズ 最後のジェダイ(75.1) ④ グレイテスト・ショーマン(52.2) ⑤ リメンバー・ミー(50.0) ⑥ インクレディブル・ファミリー(49.0) ⑦ ミッション:インポッシブル フォールアウト(47.2) ⑧ アベンジャーズ インフィニテティ・ウォー(37.4) ⑨ ボス・ベイビー(34.4) ⑩ レディ・プレイヤー1(25.5)
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