「ボヘミアン・ラプソディ」フレディ・マーキュリーがスクリーンに蘇る

(2018年12月12日)

  • ボヘミアン・ラプソディ
  • 「ボヘミアン・ラプソディ」
    (新宿ピカデリー)

伝説のロックバンド、クイーンのボーカルで45歳の若さで死去したフレディ・マーキュリーを中心に、クイーンの結成から数々の名曲・ヒット曲誕生のエピソード、フレディの栄光と孤独、そして20世紀最大の音楽イベント「ライブエイド」のロンドン・ウエンブリースタジアムでのパフォーマンスなどを描いたロック・エンターテインメント映画。米国、日本ともに初登場1位のヒットとなり、クイーン人気がいまだに根強いことを証明した。

フレディ役にラミ・マレック、ギターのブライアン・メイ役がグウィリム・リー、ドラムのロジャー・テイラーにベン・ハーディ、ベースのジョン・ディ―コンがジョセフ・マッセロなどのキャスト。

映画の題名となったクイーンのヒット曲「ボヘミアン・ラプソディ」(1975年)は6分を超える革新的なものでレコード会社は「ラジオ局が流してくれない」とカットすることを要求したが、そのままシングルカットされて全英シングルチャートで9週連続1位を記録するなど全世界で大ヒットしてクイーン人気を不動のものにした。その舞台裏の攻防も描かれている。
また、メアリー・オースティン(ルーシー・ボーイントン)と交際しながら次第に男性にも惹かれるようになり葛藤する様子や、1984年から91年にエイズによる気管支肺炎のために死去するまで交際していたジム・ハットンについても描かれている。

クイーンのブライアンとロジャーが音楽プロデュ―サーとして全面的に協力しており、音は抜群で、ライブエイドの出演シーンは圧巻。ラミの熱演と相まってフレディとクイーンがスクリーンに蘇る。
(2018年11月9日公開)