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伊東純也選手の性加害疑惑と訴えた女性2人の虚偽告訴疑惑 双方を書類送検も不起訴か
(2024年7月3日17:15)
サッカーのフランス1部スタッド・ランス所属の伊東純也選手(31)が昨年6月、女性2人に同意なく性行為をしたなどとして刑事告訴され、伊東は女性2人を虚偽告訴で逆告訴した問題で、大阪府警は2日、伊東を準強制性交致傷の疑いで、女性2人を虚偽告訴容疑で大阪地検に書類送検した。両者とも不起訴になる可能性が高いとみられている。
デイリー新潮が今年1月、伊東らが昨年6月に大阪市内のホテルで女性2人を酒に酔わせて、同意を得ないまま性行為に及んだ疑惑を報じた。女性側は準強制性交容疑などで伊藤を大阪府警に刑事告訴、これに対して伊藤側は虚偽告訴容疑で女性2人を告訴していた。
書類送検を受けて大阪地検が両者を起訴して裁判になるかが注目されていたが、3日付の朝日新聞朝刊によると、大阪府警は「いずれも大阪地検に対して起訴を求めない意見を付けたとみられる」という。その理由は不明だが、大阪府警の意見を受けて大阪地検が両者を不起訴にする可能性が高いとみられている。
刑事事件としては”痛み分け”となりそうだが、これで1件落着とはならないようだ。その一つは、伊東側が虚偽の告訴でスポンサー契約を打ち切られたなどとして、女性2人に約2億2400万円の損害賠償を求めた民事訴訟が大阪地裁から東京地裁に移送されて審理が行われる。
一方で、女性側が不起訴を不服として、民事で損害賠償を請求する訴訟を起こす可能性も捨てきれない。仮に女性側が提訴した場合、「刑事事件で伊東の性加害疑惑が不起訴になっても、民事では女性側の主張が認められる可能性もある」(法曹関係者)。
この件で伊東選手は2月2日、「(世間を)騒がせていることも含めた総合的な判断。チームがサッカーに集中できる環境を作る必要がある」(日本サッカー協会の田嶋幸三会長)として日本代表を離脱した。伊東選手は、「早く日本代表に戻りたい」とコメントしたというが、いつ日本代表に復帰できるのかも含めて今後の展開が注目される。