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スノボ元日本代表・國母和宏容疑者が米国から密輸した”大麻ワックス“とは?

(2019年11月7日)

國母和宏容疑者が米国から密輸容疑の”大麻ワックス“とは?
國母和宏容疑者(インスタグラムから)

関東信越厚生局麻薬取締部は6日、元五輪スノーボード男子代表のプロスノーボーダー、國母和宏容疑者(31)が米国から大麻を営利目的で密輸したとして、大麻取締法違反の疑いで逮捕した。國母容疑者は輸入したことは認めているが営利目的は否認しているという。 國母容疑者が米国から郵送した大麻は濃縮したもので”大麻ワックス”と呼ばれているという。

國母容疑者は昨年12月、知人の男性らと共謀して米国から大麻製品約57グラムを営利目的で密輸した疑い。郵便物にして米国から成田空港に到着させたという。成田空港で東京税関が発見して関東信越厚生局麻薬取締部が捜査し、知人を逮捕し國母容疑者の関与が発覚したという。

日テレNEWS2によると、大麻は通常の乾燥大麻ではなく、幻覚作用が強い「大麻ワックス」とみられ、3つに小分けして国際郵便の中に隠されていたという。乾燥大麻は1グラム6000円で取引されているが濃縮大麻は1グラム1万円以上で取引されているという。

大麻取締法違反(所持、譲受、譲渡)の罰則は懲役5年以下で初犯なら執行猶予が付く可能性が高いが、営利目的の場合は懲役7年以下、または懲役7年以下及び200万円以下の罰金で実刑の可能性もあるという。大麻の栽培・輸入・輸出は7年以下の懲役で、営利目的で栽培・輸入・輸出を行った場合は懲役10年以下、または10年以下の懲役及び300万円以下の罰金になる。

■大麻ワックスとは

大麻には乾燥大麻のほかに大麻の花穂や葉からとれる樹液を圧縮して固形状の樹脂にした大麻加工品の大麻樹脂(ハシシ、チョコなどとも呼ばれる)、大麻クッキーや大麻キャンデーなどの「大麻入り食品」などがある。
大麻ワックスは、大麻の花から抽出したはちみつのようなゲル状のものだという。「幻覚成分を濃縮して精製した『大麻製品』」(朝日新聞7日付け朝刊)などと報じられた。大麻を合法化している米国の州のマリファナショップなどで購入するのが一般的だという。國母容疑者がどのようなルートで入手したのかなどの全容解明が注目される。

米国では2014年にコロラド州が大麻を解禁したのを皮切りに合法化の波が広がり、カリフォルニア州など10州で嗜好品としての大麻の使用が合法化されている。

國母容疑者は北海道石狩生まれで4歳からスノーボードを恥じイメ11歳でプロの資格を取得。2006年のトリノ五輪では23位(予選落ち)、2010年のバンクーバー五輪では、シャツの裾を出しズボンを下げた「腰パン」姿でバンクーバー入りして物議をかもしたが8位に入賞した。W杯で3勝するなど活躍。昨年12月に「RIDER OF THE YEAR」と「MOVIE OF THE YEAR」を受賞してトロフィーを掲げる写真を自身のインスタグラムに投稿していた。(上の写真)