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映画
中山忍”ガメラ愛”と姉中山美穂さんの想い出告白 ガメラ生誕60周年「ガメラ 大怪獣空中決戦」復活上映記念舞台挨拶に登壇
(2025年11月25日11:45)

ガメラ生誕60周年プロジェクトとして「平成ガメラ3部作」の第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」(95年)の「4K HDR ドルビーシネマ」復活上映が22日、都内で行われ舞台挨拶に中山忍と金子修介監督が登壇。中山は”ガメラ愛”と姉・中山美穂さんについて語った。以下、オフィシャルレポートを公開。
1965年(昭和40年)11月27日に怪獣映画「大怪獣ガメラ」(大映)が公開され、空前の大ヒットを記録し、その後もシリー ズが続き昭和には計8作品が公開され、平成には、「平成ガメラ3部作」と呼ばれるシリーズを含め4作品が公開、 2023年にはアニメ化されるなど、今なおガメラは国内外のファンを魅了し続けている。
そして生誕60周年となる今年、「ガメラの新たな魅力の発見!」をスローガンに「ガメラ生誕60周年プロジェクト」がスタート。今年から来年にかけ、多くの企画・イベントなどが進行中で、この度、「平成ガメラ3部作」の記念すべき第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95年)の「4K HDR ドルビーシネマ」での復活上映が決定した。
復活上映を記念した舞台挨拶には、鳥類学者の長峰真弓役を演じ、日本アカデミー賞優秀助演女優賞などに輝いた中山忍、「平成ガメラ3部作」の監督をつとめた金子修介監督が登壇。95年の公開から30年となる今年、復活上映が実現したことの喜びや、撮影当日の思い出、さらに、昭和・平成・令和と、今なお、多くのファンから愛され続けている「ガメラ愛」について語った。
また、舞台挨拶後に2人は22日より有楽町マルイにて開催中の「ガメラ EXPO」を訪れ、 30年ぶりにガメラに再会した。以下、オフィシャルレポートを公開。
映画を鑑賞したばかりの観客の大きな拍手に迎えられた中山は「30年前に公開された時には、こういう日を迎え られることはとても予想できていませんでした。今日お集まりいただきました皆さん、本当にありがとうございます」 と感慨深い様子であいさつ。
金子監督も「30年経ちましたが、皆さん来ていただきましてありがとうございます」としみじみ続けた。
今回は Dolby Cinema(R)での復活上映となることに金子監督も「一度体験しましたが、すごくいいですよね」と絶賛。
中山も「ヘリコプターの音が本当に頭上から降ってくるようでした。またガメラが爆風を放つときは、前からフワーッと風が来るような音が聞こえてきて。本当に爆風を浴びたような感じを体験できて、すごく感動したのを覚え ています」と振り返った。
そんな中山のキャスティングはオーディションだったとのことで、「オーディションの時は台本の一部をいただいて。 ビデオを回してセリフを言う、という形でオーディションを受けたんです。わたしには長峰真弓という人がすごくカッ コ良く感じられて。それまでやったことがない役だったので、是非やらせていただきたいという思いで挑んだんですけれど、結果としてこうして演じさせていただくことができて、とても感謝してます」と振り返った。
金子監督も 「あの時、その気持ちがすごく伝わってきて。そのセリフを言ってもらった瞬間に『長峰は中山忍でいこう』と決めまし た」と述懐。その金子監督の言葉に思わず「本当ですか?」と笑ってしまう中山だった。
中山は、劇中で中山演じる鳥類学者・長峰真弓らが、ペリット(鳥が消化できない食物を吐き出 したもの)を調査するシーンについて「撮影初日が姫神島のシーンだったんです」と振り返った。「(ペリットに這 わせるように)演出部さんが大量のフナムシを集めてきてくださって…あれに躊躇なく手を突っ込むというのも長峰としてはごく当たり前で、何の躊躇もないこと。でも中山忍としては『あー気持ち悪い!』と思いながらやっていま した。いい思い出です」と笑いながら明かすと、映画を見たばかりの観客もドッと沸いた。
その姫神島のシーンは、「本当にセットが素晴らしいんですよ」といい、「(ギャオスに)荒らされた後の姫神島が すごくて。一気にガメラの世界に入れたなという印象です」と振り返った。
金子監督も「スタッフがもう色んな家財道具をぶちまけながら準備していました。怪獣映画をやってるんだな、というような、みんな喜びをぶちまけてました」と述懐。さらに中山も「皆さん楽しそうでした。現場のスタッフの方たちも、怪獣映画を撮れる喜びが現場にあふれて いました」としみじみ付け加えた。
そんな中山だが、30 年前、初めて金子監督に会った際に、思わず“失言”をしてしまったことを告白。「私、監督に『ガメラって、緑の血を流す亀がクルクル回るやつですよね?』と言っちゃったんです。そうしたら監督『あれは亀じゃありません! ガメラはガメラなんです!』って。あの時は失礼なことを申し上げたかなと思っていたんです」と懺 悔する中山に、金子監督も「昭和ガメラから 60 年の歴史がありますからね。まあ亀ですよね」とコメント。そのこだわりも笑い話に昇華している様子だった。
■中山忍、姉・中山美穂さんと同時受賞のエピソード明かす

映画公開当時、中山は日本アカデミー賞優秀助演女優賞をはじめ、ブルーリボン賞でも助演女優賞を受賞するなど、高い評価を受けた。そして同じ年に、ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞していたのは映画『Love Letter』に出演した姉の中山美穂さん(24年12月6日、54歳で亡くなる)だった。当時は「姉妹でのブルーリボン賞 同時受賞」として大きな話題となったが、「結果的として公の舞台で姉妹揃って立つというのはあの時が最初で最後になってしまいました」と振り返った中山。当時は自身、女優としてやっていけるのか、という迷いもあった時期だったそうで、「芸能界に入って初めていただけた賞が助演女優賞だった。あの時、すごく勇気をもらったんです」。
そうした思いをせつせつと語る中山。「でも今振り返ってみると、姉と同じ舞台に立てて、一緒に賞をいただける映 画に出会えた。あれが最初で最後になってしまいましたけれど、ああいう晴れがましい席で、姉妹で並んで立てたことに関して、本当に『ガメラ』という映画に出会えたこと。監督に出会えたこと。長峰という役に出会えたこと。そして 姉と一緒に舞台に立てたこと、本当に 30 年経って改めてここで皆様にお礼を伝えたいと思います。本当にありがと うございました」と語ると、会場からは温かい拍手が送られた。
そして舞台挨拶の終盤。会場に向けて「『ガメラ』の素晴らしいところは、諦めない、一人でも戦うという強さだなと 思います」というメッセージを送っていた中山だったが、その中で「ちょっと長くなりますが、もう少ししゃべっていい ですか?」と語りかけた。
「わたし、事前にファンの方に質問を募集したんです。そうしたらファンの方から『これを長峰真弓から監督とKADOKAWA に強く言ってくれ』というメッセージがあったんです」と語る中山は、そのファンの思いをこう代弁する。「いい加減にしてください! いつまでこの状態でいるんですか! 令和になって何年経ってると思ってるんですか! いい加減、新しい『令和ガメラ』を作ってください!」。その熱い思いに賛同した会場は割れんばかりの拍手が。
「これは 5年前(ガメラ生誕 55 周年記念プロジェクトの時)にもお願いしたんですけど、まだ実現していないじゃ ないですか。今日は KADOKAWA の方もたくさんいらっしゃっているので。ガメラファンの代表として今ここにいらっしゃる皆さんにちょっとだけお時間いただいていいですか? 『令和ガメラ見たい!』と皆さんで 1 回言ってみ ませんか?」と提案する中山に会場も大いに沸いた。そして中山の「せーの!」という合図とともに「令和ガメラ見たい!」と会場は大合唱。その力強い訴えかけに、中山も笑顔で「大満足です」。そして会場からの期待を一身に背負った金子監督は思わずタジタジになりながらも、「ガメ ラの魅力はあきらめないことですから…頑張ります」と新作への意欲をにじませるひと幕もあった。
■中山と金子監督「ガメラ EXPO」でガメラに再会

舞台挨拶終了後、2人は丸の内ピカデリーに隣接する有楽町マルイで行われている「ガメラ EXPO」を訪問。そこに は、クラウドファンディングによって修復・復活を遂げた平成ガメラ3 部作(G1、G2、G3)のスーツや、当時の撮影で使用されたプロップ(小道具)、ミニチュアセットなどが展示されていた。展示された 3 体のガメラを前に中山は「懐かしい!久しぶり!」と笑顔。展示物を見た金子監督も「非常に昔の物という感じはしなかったですね。新たに生きているような感じで。やはり『次をやらなければいけない』という使命感が湧いてきました」とコメント。さらに中山が「本当に色あせない作品だなと思いました。こうして長い間愛してもらえる映画に参加できたことは本 当に嬉しいですし、次の希望みたいなものも感じました。今日、客席で小さい男の子を見かけたんですが、受け継が れていくものがあるんだなと感じました」とガメラへの思いをしみじみと語った。
■『ガメラ 大怪獣空中決戦』4K HDR ドルビーシネマ

『ガメラ 大怪獣空中決戦』4K HDR ドルビーシネマ復活上映中
配給:KADOKAWA
(C)『ガメラ 大怪獣空中決戦』 ©KADOKAWA 日本テレビ 博報堂 DY メディアパートナーズ/1995
ガメラ生誕60周年プロジェクト https://cinemakadokawa.jp/gamera/
■「平成ガメラ3部作」 ドルビーシネマ(Dolby CinemaTM) 復活上映

『ガメラ 大怪獣空中決戦』(95年)、『ガメラ 2 レギオン襲来』(96年)、『ガメラ 3 邪神<イリス>覚醒』(99年) は、監督/金子修介、特技監督/樋口真嗣、脚本/伊藤和典により生まれたガメラ映画で「平成ガメラ 3 部作」と呼ばれ、 特撮映画の歴史を塗り替え、今なお多くのファンに語り継がれている。この度、「ガメラ生誕60周年」を記念し、第1作『ガメラ 大怪獣空中決戦』4K HDR が、「Dolby CinemaTM(ドル ビーシネマ)」にて、11月21日(金)より復活上映されることが決定。さらに、第2作『ガメラ 2 レギオン襲来』(96年)、第 3 作『ガメラ 3 邪神<イリス>覚醒』も、順次上映予定。
木所寛(『ガメラ 大怪獣空中決戦』『ガメラ 2 レギオン襲来』)、村川聡(『ガメラ3邪神<イリス>覚醒』)撮影監督の監修の下、HDR(High Dynamic Range Imaging)グレーディングを敢行。豊潤な黒の階調、ハイダイナミックレ ンジの高い輝度を活かしたガメラの火球など、従来のポジや DCP の表現領域の外側にあった情報をあますことな く引き出すことに成功した。
「ガメラ EXPO」開催中
日時:11月22日(土)~12月日(日)
場所:有楽町マルイ(千代田区有楽町2丁目7−1)
ガメラシリーズの軌跡と魅力に迫る展示・物販イベント「ガメラ EXPO」の開催が決定。ファンの熱い声援により、平成ガメラ三部作を復元するクラウドファンディング「永久保存化プロジェクト」が目標を達成。これにより、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)、『ガメラ 2 レギオン襲来』(1996)、『ガメラ 3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)に登場し、平成ガメラシリーズの怪獣造型師である原口智生によって復元された伝説の平成ガメラ三部作のガメラ3体が初めて一堂に揃う。