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舘ひろし主演、藤井道人監督「港のひかり」 元ヤクザの漁師と少年の骨太ヒューマンドラマ
(2025年11月15日10:00)

「正体」で第48回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した藤井道人監督がメガホンを取り、数々の名作を手がけてきたカメラマン・木村大作が撮影を担当、舘ひろしが主演の話題作「港のひかり」が14日、公開になった。
本作は、2010年代初頭の日本海を望む小さな漁村を舞台に、漁師として細々と生活していた元ヤクザの三浦と、交通事故による弱視の障害を抱える少年・幸太の出会いと、年齢を超えた友情を描くヒューマンドラマ。
三浦は、同級生からいじめを受けていた幸太を見かねて自分の漁船に乗せるなどして、2人は心を通わせていく。そうしたなか、「海を見たい」という幸太の目の手術の費用を工面するために、三浦はかつて敵対してたヤクザから金を奪い自首して入獄してしまう。そして12年後に出所すると、幸太は手術が成功して視力を取り戻し刑事になって暴力団担当になり、手紙を残して消えた「おじさん」を探していた。そんな2人が再会するが、三浦にはかつて所属していた組織がからんだ抜き差しならない運命が待ち受けるという内容。
元ヤクザの漁師・三浦を、映画かもされたドラマ「あぶない刑事」や、第42回モントリオール世界映画祭最優秀男優賞や第61回ブルーリボン主演男優賞などを受賞した「終わった人」(18)や「ヤクザと家族 The Family」(21)などの舘ひろしが熱演。幸太役には少年期を今作が映画初出演となった歌舞伎俳優の尾上眞秀、成人して警察官になる幸太を、第34回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞を受賞した「東京リベンジャーズ」シリーズ、「ゴールデンカムイ」(24)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)などの眞栄田郷敦が演じている。
そして、「八甲田山」(77)、「駅 STATION」(81)、「単騎、千里を走る。」(06、日本パート)などの高倉健主演映画や、「復活の日」(80)、五億道の妻」シリーズ、そして監督・撮影・脚本の「劔岳 点の記」(09)で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀作品賞を受賞した木村カメラマンが、本作の舞台となる北陸の港町の美しい風景や舘らの熱演を映し出す。
【STORY】
日本海を臨む小さな漁村に暮らす三浦(舘ひろし)は、漁師で日銭を稼ぎながら細々と生活していた。ある日、三浦は通学路で白い杖をついて歩く少年の幸太(尾上眞秀)を見かける。弱視を患う幸太を、同級生の子どもたちは、わざと転ばせて笑い者にしていた。幸太は両親をヤクザ絡みの交通事故で亡くし、彼を引き取った叔母はろくに育児もせず、その交際相手からも暴力を振るわれていた。事情を知った三浦は、孤独な幸太にどこか自身の姿を重ね、自分の船に乗ってみるかと誘う。自分のことを“おじさん”と慕い、一人の人間として接してくれた幸太に救われた三浦は、かつて敵対していたヤクザの取引を襲い、お金を盗み、幸太の目を治療することに。そして、三浦は幸太に一通の手紙を残して刑務所へ。遠くへ行ってしまった“おじさん”を見ることなく幸太は孤児院へ入所する。
12年後、出所した三浦は、静かに暮らすことを望み、地方の運転代行業者として働いていた。幸太とは手紙のやり取りは続いており、“おじさん”に会いたいと思いながら、幸太は三浦に憧れて刑事になっていた。そんな中、警察の資料から“おじさん”の正体を知って葛藤する幸太。それでも会いたいと願った幸太は居場所を突き止め、三浦と再会する。しかし、彼らの出会いはかつての因縁を呼び起こしてしまうことに。ヤクザに狙われる三浦と幸太。一人ヤクザに立ち向かう三浦。そして、幸太も”おじさん”のためにヤクザの元へ向かっていたー。
【見どころ】
元ヤクザの漁師・三浦と少年・幸太の12年間の友情がエモーショナルにそしてドラスティックに描かれる。そして少年との友情の前に立ちはだかる三浦とかつて所属していた河村組の組織の「闇」のドラマも見どころになっている。三浦を信頼していた人情家の元組長・河村時雄(宇崎竜童)と、その後組長になる武闘派で残酷な石崎(椎名桔平)と三浦の因縁。組織を抜けたものの自らを犠牲にしてほかのだれかを救うために再び組織と関わることになる三浦の生き様は鮮烈で、組織がらみの凄惨なドラマが、三浦と少年の心の触れ合いの美しさを一層際立たせている。そうした三浦の生き様を舘がいぶし銀の演技で演じて見せる。そして少年・幸太の尾上と成年・幸太の眞栄田が好演。さらには、冷酷な組長を演じる椎名桔平や、モヒカンの頭にしてサイコな組員を演じている齊藤工、三浦を慕う組員役のピエール瀧、人情家の元組長役の宇崎竜童、元刑事役の市村正親、幸太の伯母役のMEGUM、三浦と幸太を見守る漁業組合会長役の笹野高史、幸太が働く警察署の先輩刑事役の一ノ瀬ワタル、幸太の恋人役の黒島結菜などの実力派が脇を固めて、骨太でスケールの大きな作品になっている。
【クレジット】
出演:舘ひろし 真栄田郷敦 尾上眞秀 黒島結菜 斎藤工 ピエール瀧 一ノ瀬ワタル MEGUMI 赤堀雅秋 市村正親 宇崎竜童 笹野高史 椎名桔平
監督・脚本:藤井道人 撮影: 木村大作 音楽:岩代太郎 美術: 原田満生 企画: 河村光庸
製作:吉村文雄 金子保之 藤田晋 浅井武士 四宮隆史 プロデューサー:角田道明 小杉宝 溝畠三穂子 山崎智広 行良市山尚三) 制作担当者:吉田幸之助
助監督: 逢坂元 録音: 中里崇 編集:古川馬照明: 佐藤俊介 装飾: 佐原敦史 衣装:宮本まさ江 キャスティング: 田場利江 美術補佐: 堀明元紀 撮影補佐: 大和太
ヘアメイク: 西田美香 音響効果: まさとし 整音 浜田洋輔 題字: 赤松陽構造 漁業指導: 東海勝久 宣伝プロデューサー:河野和孝
「港のひかり」製作委員会: 東映 東映ビデオ サイバーエージェント 舘プロ スターサンズ Lat-Lon 北陸朝日放送 石川テレビ テレビ金沢 北陸放送
制作プロダクション: Lat-Lon館プロ 配給:東映 スターサンズ
minato-no-hikari.com
2025年/118分/カラー/ビスタ/5.1ch
©2025「港のひかり」製作委員会
11月14日(金)より全国公開中
11月14日(金)全国公開