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映画
西島秀俊、グイ・ルンメイ共演「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」 真利子哲也監督最新作 予測不能のヒューマンサスペンス
(2025年9月13日10:00)

「ディストラクション・ベイビーズ」、「宮本から君へ」などで数多くの国内外の映画賞を受賞している真利子哲也監督の最新作で、西島秀俊と台湾の女優人気グイ・ルンメイが共演する「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」(英題:「Dear Stranger」)が12日、公開になった。
本作はニューヨークを舞台に息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族の姿を描いたヒューマンサスペンス。
主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役で、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイが共演している。
全編ほぼ英語のセリフで、アメリカ社会でアジア人夫婦が向き合う問題なども感じさせる。真利子監督は、2019年3月から1年間、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員としてボストンに滞在し、シカゴ国際映画祭の審査員と招かれた際に本作の構想を始めたという。「米国にきて、自分のアイデンティティの曖昧さや新たなコミュニティに溶け込むことの難しさを感じて脚本を書き始め、国語も言語も多様な俳優やスタッフと米国で撮影することの困難さと向き合い、お互いを理解し合いながら、たどり着いた先で私はまた映画のすばらしさを感じました」とコメントを寄せている。










【ストーリー】
ニューヨークの大学で建築の研究をしている日本人助教授・賢治(西島秀俊)は、震災の記憶からか破滅願望の表れか、最新の建築よりも廃墟に取りつかれている。アジア系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、人形劇団のアートディレクターの仕事をしているが、NYで暮らす夫妻は育児、父親の介護などの日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が何者かに誘拐され、息子は無事戻ってくるが、誘拐犯の男は殺され殺人事件へと発展する。刑事が夫妻に話を聞き事件を捜査するが、事件をきっかけに賢治とジェーンがそれまで口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか―。
【見どころ】
ニューヨークという大都市で暮らす日本人の賢治と台湾系アメリカ人のジェーン夫婦のあわただしい日常から始まるが、幼い息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の危うい関係がドラスティックに描写され、スリリングで最後まで目が離せない展開が続く。息子を誘拐され、何者かに愛車にスプレーで落書きをされ、車を走らせながら息子の救出に奔走する賢治だが、車はエンジンが不調で軋む異音を立て続ける。その軋みが夫婦の危機的状況を象徴しているようで印象的だった。夫婦の間に隠されていた秘密や心の闇があふれ出して堰を切ったように感情をぶつけ合う場面など、「ディストラクション・ベイビーズ」や「宮本から君へ」などにも通じる、深層に鋭く斬りこみ予測不能でスリリングな真利子ワールドが広がる。
【作品情報】
作品タイトル:『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』 (英題:『Dear Stranger』)
出演: 西島秀俊 グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
異
配給:東映
©Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
公式サイト: https://d-stranger.jp/
公式Xアカウント: @d_stranger_mv
公式Instagram:@d_stranger_mv
9月12日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー