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映画
「美食家ダリのレストラン」 天才芸術家ダリの芸術世界と天才シェフの芸術的料理の数奇なドラマ
(2024年8月14日15:00)

サルバトール・ダリを崇拝して来店してもらおうと奔走するレストランのオーナーと、天才シェフの出会いが生んだアートと料理のドラマを描いた「美食家ダリのレストラン」が8月16日から公開になる。
もし、シュールレアリズムアーティストのサルバドール・ダリと伝説的な三ツ星レストラン「エル・ブジ」の料理長フェラン・アドリアという2人の天才が、同じ時代に活躍していたとしたら…?
そんな斬新なアイデアから生まれた本作。脚本と監督は、2人の天才についてのドキュメンタリー映画制作の実績のある、ダビッド・プジョル。彼の指揮の元、アートと料理を見事に融合させたレストラン・エンタテイメントが誕生した。
1974年、独裁政権下の大都市バルセロナを逃れて、ダリの住む海辺の街カダケスを訪れた料理人のフェルナンドとアルベルト兄弟。身を寄せたのは、友人フランソワの恋人で海洋学者のロラの父親ジュールズがオーナーの奇想天外なレストラン「シュルレアル」。ダリ崇拝者のオーナーはカダケスの家に住むダリが店を訪れてくれることを心待ちにし、健気にアプローチを続けるが、ガードの固い妻ガラにすげなく断られ続ける日々。そんな中、元いたシェフが出て行き、兄弟はフレンチシェフとしての本領を発揮していく。
兄弟の作る料理は斬新で独創性に溢れ、カダケスの恵みに溢れたものばかり。
予約の取れないレストラン「エル・ブジ」で実際に出されたメニューが再現され、
一皿一皿どんな味か想像してしまう。
この不思議で美味しい料理をいただく場所が、地中海を一望できるレストラン。
ダリの代表作「記憶の固執」に登場する「溶けた時計」をはじめ、カダケスそばのポート・リガトのダリ家の屋根に鎮座する「卵のオブジェ」や1936年制作の「ロブスター電話」、ダリが瓶をデザインしたブランデー「コンデ・デ・オズボーン」やパッケージデザインを担当したキャンディ「チュッパチャプス」も度々登場し、オーナー渾身のオブジェがカオスのように配置されたレストランはまさにシュールレアリズムの極み。それぞれの理由で店に集った人々の運命を担うダリの存在が、ストーリーをダイナミックに動かしていく。






料理人のフェルナンドを、2007年に、アカデミ ー賞で3部門を受賞したギレルモ・デル・トロ監督のダークファンタジー 『パンズ・ラビリンス』(2007)、2022年ヴェネチア国際映画祭コンペテ ィション部門に出品されたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の『バルド、偽りの記録と一握りの真実』や、 2023 年の東京国際映画祭のワールド・フォーカス部門で上映されたシルヴィア・ムント監督の『女性たち の中で』(未・2023)などに出演するイバン・マサゲ、弟のアルベルトを、2022 年 に、ミケル・グレア監督作『Suro(原題)』(2022)に主演し、2022年アルメリ ア国際映画祭、2023年ガウディ賞で主演男優賞を受賞しした。 ポル・ロペス、ダリを崇拝するレストランのオーナー、ジュールズを1999 年にマティアス・ルドゥー 監督作、ジャン=ユーグ・オングラード主演の『甘い嘘』(2002)に出 演。2001 年に、フランス語圏の映画界で将来有望な男優に贈られる ジャン・ギャバン賞(現在のパトリック・ドヴェール賞)を受賞し、コスタ=ガヴラス監督作『斧』(未・ 2005)で連続殺人へと駆り立てられていく主人公を演じ、2006 年セザール賞主演男優賞、グローブ・ドゥ・ クリスタル賞主演男優賞にノミネートされたジョゼ・ガルシア、ジュールの娘ロラを、ブノワ・ドベール監督作のパニック映画『キラー・ビー ~殺人蜂大襲 来~』(未・2009)、ジェラール・ユスターシュ=マチュー監督作『赤い手 帳』(未・2011)、2014 年バスティア・イタリア映画祭で女優賞を受賞した フランチェのクララ・ポンソなどのキャスト。
【見どころ】
風光明媚な海辺の町を舞台に、シュールレアリズムの天才芸術家サルバドール・ダリの芸術世界と、スペイン・カタル―ニャ地方にある、「世界のベスト・レストラン50」で過去5回、世界第一位に選ばれた伝説的な三ツ星レストラン「エル・ブジ」の料理長フェラン・アドリアをモデルにしたという天才シェフ、フェルナンドが創出する斬新で華麗な創作料理の芸術的世界のアンサンブルがなんとも魅力的である。ダリを崇拝して店に奇抜なオブジェの数々を置き、何とか店に来てもらおうと奔走する店のオーナー、ジュールズを個性的にまたときにコミカルにジョゼ・ガルシアが熱演。フェルナンド役のイバン・マサゲが天才シェフ役で存在感を見せ、弟のアルベルト役をポル・ロペスが個性的に演じている。
「エル・ブジ」で実際に出されたメニューが再現されたという華麗な料理の数々は垂涎ものだ。また、フランコ政権の圧政への反骨精神を失わない弟のアルベルトや、フェルナンドの友人フランソワの恋人ロラとフェルナンドがいつしか惹かれあっていく”愛の一皿”も見逃せない。
【クレジット】
監督・脚本:ダビッド・プジョル
CAST ジュールズ:ジョゼ・ガルシア フェルナンド:イバン・マサゲ ロラ:クララ・ポンソ アルベルト:ポル・ロペス フランソワ:ニコラ・カザレ ルイス:アルベルト・ロサーノ ガラ:ビッキー・ペニャ ガリード中尉:パコ・トウス
2022/スペイン/スペイン語、フランス語/カラー/115分 提供:コムストック・グループ/ファインフィルムズ 配給:ファインフィルムズ/コムストック・グループ 原題:Esperando a Dali 映倫:G
後援:スペイン大使館 Embajada de España / インスティトゥト・セルバンテス東京
©ESPERANDO A DALÍ A.I.E. 2022
8 月16日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座 シネ・リーブル池袋他にてロードショー