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映画
堂本光一“宣伝コメンダトーレ” 「フェラーリ」先行上映会で”フェラーリ愛”爆発
(2024年6月25日11:30)
F1 の“帝王”と呼ばれた男、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気に満ちた生き様をで描くマイケル・マン監督、アダム・ドライバー主演「フェラーリ」(7月5日公開)の“宣伝コメンダトーレ”に就任した堂本光一が登壇する先行上映会イベント24日、都内で開催された。
元レーサーにして、カーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた稀代の経営者 エンツォ・フェラーリ。だが、その私生活は謎に包まれ、1988 年に亡くなってから現在まで、多くの毀誉褒貶に晒され続けている。
本作 は 1957 年、59 歳だったエンツォの波乱と激動の 1 年を描く。『ヒート』、『インサイダー』など数々の傑作を生みだし、『フォード vs フェラーリ』では製作総指揮を務めた巨匠マイケル・マンと、巨匠たちから引く手あまたの演技派アダム・ドライバーが挑んだ超大作。
同作の先行上映会イベントが24 日、都内映画館で実施され、本作の宣伝コメンダトーレ・堂本光一が登壇した。「コメンダトーレ」とは、主人公エンツォ・フェラーリ(アダム・ドライバー)が従業員やドライバー、仲間たちから呼ばれていた愛称。「社長」「騎士団長」という意味がある。
そんな「宣伝コメンダトーレ」に就任したフェラーリ好きの堂本は、エンツォ・フェラーリに次ぐ“コメンダト ーレ”という称号に「滅相も無い!荷が重いという気持ちと嬉しい気持ちと」と恐縮しながらも「でも自分が魅力を話すことで『フェラーリ』の 素晴らしさが伝わればいいなと思います」と意気込んでいた。
この日の会場は満員御礼。劇場を見回すと堂本ファンも多く「(本作の凄さについて)たぶん、お前らにはわからん!」と堂本が毒舌を吐くと、何故かファンは大喜びの拍手喝采。これには堂本も「拍手じゃないよ!だってフェラーリに興味ないだろう?」と大笑いだった。
本作を鑑賞した堂本は「ワクワクして見たけれど、想像とは違った内容で驚いた。フェラーリというと、煌びやかでレースにも強 くて…という世界観をイメージしがちだけれど、決してそれだけではないことを実話として描いている。見たらビックリするはず」と重厚なスト ーリーに度肝を抜かれていた。
コメンダトーレとして出演した、映画『フェラーリ』の 15 秒テレビ CM も上映。堂本は「ホンマに感想を言っているだけ…」と苦笑いしつ つも、「アダム・ドライバーがエンツォ・フェラーリに似ているし、役者の皆さんが素晴らしくてマイケル・マン監督が描きたかったことも色々な 角度から見られる。車の美しさもさることながら、人間模様を大事にした映画」と宣伝コメンダトーレとしての映画を PR。
堂本自身はフェラーリ430スクーデリアを所有しているが「鉄板剥き出しでエンジンの振動も響くし、乗るには気合のいる車です。乗 るたびに“お前、乗れんのか?”と試されているようで、でもそれが心地よい。どちらかと言うと僕は M 気質なので」と熱弁。
フェラーリの特 色として「レースに勝つために乗用車を売っている会社」だとし、「そんなことをしているのはフェラーリのみ。だから僕も頑張って乗っている。 わけのわからないところがしょっちゅう壊れたりするけれど、それでもいい。F1 でフェラーリが勝つと“俺の資金がそこにいってるやん!”と、そ んな気持ちになれるから」と M ならではのマインドでフェラーリへの愛を語っていた。
劇中でエンツォ・フェラーリは、全てを投げうってレースに挑むなど、仕事・勝負にその「情熱」を捧げている。これにちなんで「情熱を捧 げている事」を聞かれた堂本は、作・構成・演出・主演を担当する舞台「Endless SHOCK」を挙げて「そこに命を捧げてきたのは間 違いない」と自負。今年終幕が決まっているが「いつも通りやるのが大事。いつも通り稽古に情熱を注いで、本番もいつも通りやる。で もいつもどおりは難しい。ミスは毎日起こるのでどこをどう修正していくのか、そこが大事」と実感を込めていた。
本作には、エンツォ・フェラーリの波乱と激動の 1 年、フェラーリにとってのまさに「転換期」が描かれている。これにちなんで、自身のキ ャリアにおいてのターニングポイントを聞かれると「この仕事を始めたこともそうだし、デビューした事も、帝劇に初めて立ったこともそう。ある 意味、帝劇ラストイヤーでやっている今もターニングポイントなのかもしれない」とエンターテイナーとしての心境を吐露していた。
最後に堂本は、宣伝コメンダトーレとして「人間的な部分も描かれていて、そんな部分も含めて情熱を捧げる事などに視点を置いて 見るのもいい。車の素晴らしさ、美しさ、音の良さも伝わるだろうし、レースシーンでフェラーリが連なって走る場面はとにかくシビれます」と アピールし、「そこでシビれない人は僕とは共感できません!それこそ圧巻!衝撃シーンもあるので楽しんで」と最後の最後まで圧倒的 熱量のフェラーリ愛を放っていた。
【STORY】
1957年。イタリアの自動車メーカー「フェラーリ」の創始者エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた。妻ラウラとともに設立した会 社は経営の危機に瀕し、1年前の息子ディーノの死により家庭は破綻。その一方で、愛するパートナー、リナ・ラルディとの間に生まれた息子 ピエロを認知することは叶わない。再起を誓ったエンツォは、イタリア全土1000マイルを走る過酷なロードレース“ミッレミリア”にすべてを賭けて 挑む——。
【クレジット】
監督:マイケル・マン(『ヒート』) 脚本:トロイ・ケネディ・マーティン 原作:ブロック・イェイツ著「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」
出演:アダム・ドライバー、ペネロペ・クルス、シャイリーン・ウッドリー、パトリック・デンプシー
2023年|アメリカ|英語・イタリア語|カラー・モノクロ|スコープサイズ|132分|原題:FERRARI|字幕翻訳:松崎広幸|PG12
配給:キノフィルムズ 提供:木下グループ
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公式サイト:https://www.ferrari-movie.jp
公式Twitter(@FerrariMovieJP):https://twitter.com/FerrariMovieJP
7 月 5 日(金)TOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー