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映画
アッル・アルジュン主演「仕置人DJ」ポスタービジュアル・予告編・場面写真解禁
(2024年6月23日17:45)

「プシュパ 覚醒」のアッル・アルジュン主演のスタイリッシュ・アクション「仕置人DJ」(7月23日公開)のポスタービジュアル・予告編・場面写真が解禁になった。
同作は、インド映画に特化した配給会社の株式会社インドエイガジャパンが、 『ザ・フェイス』(2月23日公開)、『ブリンダーヴァナム 恋の輪舞』(3月15日 公開)に続いて公開する、2017年のテルグ語映画。2003 年に本格デビューして以来、着実にトップスターへの道を歩んできたアルジュンの35歳の時のヒット作。






アルジュンは、テルグ語映画界のスーパースターであるチランジーヴィ(『サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者』)を叔父に持ち、ラーム・チャラン(『RRR』)の従兄でもある芸能一家出身。ダンスの名手としても名高く、「バニー」「スタイリッシュ・スター」「アイコ ン・スター」などの愛称を持ち、その別名通りスタイリッシュで 都会的、生意気で頭脳の回転が速く、不敵で朗らかな若者像を多く演じて きた。
しかし2015年ごろから、演技の幅を広げようとする試みが見られるようになる。古風なバラモンとして、サンスクリット語のストートラ(神を称える 歌)を詠唱し、専門トレーナーをつけて習得したというバラモン方言のテルグ語を操り、伝統衣装を裾さばきも鮮 やかに着こなす本作のキャラクターは、そうした試みのひとつと言えるという。
同時に、そうした古風なイメージから一転し、本来のスタイリッシュさを全開にしたアクションや、セールスポイント のひとつであるダンスの技量を発揮したソングシーンは、コントラストも充分で、本作をいっそう魅力的なものとし ている。
ヒロインは、『アラヴィンダとヴィーラ』のプージャー・ヘグデ。細身のしなやかな体でありながら妖艶さを醸し出 し、バラモンの主人公とは対照的な、裕福でファッショナブルな都会の女性を演じている。また、ラーオ・ラメーシュやスッバラージュなど演技派・個性派の俳優陣が脇を固める。さらに、『ランガスタラム』『ザ・フェイス』な どでその名が知られるテルグ語映画界トップの音楽監督デーヴィ・シュリー・プラサードも加わり、娯楽映画とし てのアトラクションが満載。インド本国で絶大な人気を誇りながら、日本では現在『プシュパ 覚醒』と『ザ・フェイス』(特別出演)でのみ知られ ているアルジュンの魅力を存分に引き出して展開させた作品になっている。
【Story】
アーンドラ・プラデーシュ州ヴィジャヤワーダにあるバラモンの集落。そこに生まれたドゥッヴァー ダ・ジャガンナーダム・シャーストリ(通称DJ)は、古風で保守的な教育を受けて育った。一族は 代々、近くにあるシヴァ神を祀った大寺院で僧としてお勤めをしていたが、現在は一般人の結婚 式などへのケータリングを行う宴会料理人を生業としている。その味は評判で、遠くハイダラーバ ードにまでしばしば出張して調理を行っていた。 少年時代のDJは、ハイダラーバードへの出張に同行した際に、ギャングを逮捕しようとして返り討 ちにあった警官の命を助ける。その警官プルショーッタムは、DJの不正を憎む心と実力行使もた めらわない胆力に感銘を受け、彼をこっそりと超法規的な仕置き人に仕立て上げ、この関係はそ の後20年近く続く。大人になった彼は、親族の一人が大規模な投資詐欺事件の犠牲になったこと から、その黒幕ロイヤラ・ナーイドゥの成敗にむけ動き出す。
【バラモンとは】
日本では古くは婆羅門の漢字があてられた。インドの言葉ではブラフマン、英語ではブラーミン。ヒンドゥー教の身分制で あるカースト制度のなかで最高位を占める僧侶・学者階級。宗教的な浄性とヒンドゥー経典に関しての学識は彼らの誇りだが、現代社会では「特権者」という性質だけでは語れなくなっている。かつて英国統治時代には「唯一の知識階級」とし て社会的権益を独占していたバラモンたちだが、南インドではそれが却って激烈な反バラモン感情を生み、バラモンであ ることに肩身の狭さを感じさせる状況までもが出来た。こうした中で、バラモン階級の一部は教育を武器として政財界に進出し、相変わらず特権的な地位を享受したり、そこまで は行かなくともIT技術者として都市型のアッパーミドル・クラスになるなどしてサバイバルし、新時代の成功者となった。 一方で、財産をあまりもたず、儀軌・経典の知識に固執し、他カーストとの接触を避け続けてきた旧守派も少なくない。映 画の中に登場して、多くの場合軽い揶揄の対象となるこうした人々は、古来の典型的な職能である僧侶、料理人、音楽家 として描かれる。厳格な菜食主義、古臭い衣装、儀礼への執着、特徴的なカースト方言、物質文明を拒む性向などといっ たステレオタイプ描写を含んだコメディーは、南インド映画で時おり現れる。彼らは1本の通りに沿ってコミュニティーだけ で排他的な居住区を形成することが多く、そのようなコロニーはアグラハーラムと呼ばれる。
【クレジット】
DJ: Duvvada Jagannadham(原題)/2017年/インド/テルグ語/PG12/156分 字幕:内海千広/配給:インドエイガジャパン
配役 アッル・アルジュン(『プシュパ 覚醒』『ザ・フェイス』) プージャー・ヘグデ(『アラヴィンダとヴィーラ』『ランガスタラム』) ラーオ・ラメーシュ(『K.G.F: Chapter 2』『マガディーラ 勇者転生』ほか) ムラリ・シャルマー(『ストリートダンサー』『サーホー』『ザ・フェイス』) スッバラージュ(『バーフバリ 王の凱旋』『ミルチ』『ザ・フェイス』) シャトル(『ランガスタラム』『プシュパ 覚醒』ほか)
監督:ハリーシュ・シャンカル(『スブラマニヤム買いませんか』)
脚本:ラメーシュ・レッディ、ディーパク・ラージ、ハリーシュ・シャンカル
撮影:アヤーナンカー・ボース(『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!』ほか)
音楽:デーヴィ・シュリー・プラサード(『ランガスタラム』『ザ・フェイス』ほか)
編集:チョーター・K・プラサード 製作:ディル・ラージュ(『ザ・フェイス』『後継者』ほか)
製作会社:シュリー・ヴェンカテーシュワラ・クリエーションズ
© Sri Venkateswara Creations
公式サイト:https://indoeiga.co.jp/dj(*6月21日(金) PM6:00 オープン予定) 予告編: https://www.youtube.com/watch?v=-45Tmhvp__s
2024年7月12(金)よりシネ・リーブル池袋、池袋HUMAXシネマズほか順次公開