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映画
映画「大いなる不在」第67回サンフランシスコ国際映画祭で最高賞受賞
(2024年5月1日11:30)
森山未來主演、近浦啓監督の「大いなる不在」が第67 回サンフランシスコ国際映画祭で、最高賞にあたるグローバル・ビジョンアワードを受賞した。
同映画祭は、1957 年に始まったアメリカ最古の国際映画祭で、新作のワールドプレミアや話題作が多く集まる重要な映画祭の1つとして知 られる。今年は4月24日~28日に開催され、受賞結果が28日(日本時間5月1日)に発
表され、コンペティション部門に選出されていた近浦啓監督による森山未來主演作『大いなる不在』(英題:Greatコンペティション 部門に選出されていた近浦啓監督による森山未來主演作『大いなる不在』(英題:Great Absence)が、最高賞にあたるグローバ ル・ビジョンアワードを受賞した。
近浦啓監督は「歴史あるサンフランシスコ国際映画祭のコンペ ティションでグランプリを受賞したこと、大変嬉しく思います。ひとえにこの作品を信じて旅路を共にしてくれたキャスト、スタッフ、関係 者、皆の真心の賜物です。そして各国を巡った『大 いなる不在』の日本公開がいよいよ決まり、1 人でも多くの人にこの映画を届けることへの決意を新たにしました」とコメントを寄せた。
『大いなる不在』は 2023 年 9 月に開催された第 48 回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプ レミアを飾ったのち、スペインで開催された 71 回サン・セバスティアン国際映画祭では、コンペティション部門のオフィシャルセレクシ ョンに選出。同映画祭 71 年の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤竜也が受賞するという快挙を成し遂 げた。さらにはサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が独自の視点で選ぶ、最も卓越した作品に与えられる賞であ るアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞するなど、長編監督 2 作目にして世界の映画祭で受賞、絶賛評を博しており、今回の受賞でさら なる快挙を果たした。
同作は、 幼い頃に自分と母を捨てた父が警察に逮捕されたとの報せを受け、卓(たかし=森山未來)は久しぶりに父(藤竜也)の元を訪ねるがそこには認知症で別人 のように変わった父の姿があった。そして父の再婚相手の義母は行方不明になっていた。いったい何が起こったのか―という内容で、森山未來、 藤竜也の圧倒的演技が際立つサスペンスヒューマンドラマ。ギャガ配給にて、7 月 12 日(金)よりテアトル新宿、TOHO シネマズ シャンテほか全国公開が決定した。
【近浦啓監督プロフィール】
2013 年、短編映画『Empty House』で映画監督としてのキャリアをスタート。2015 年から 2017 年にかけて、短編映画 2 本を発表し、第 38 回クレルモン=フェラン国際短編映画祭、第 70 回ロカルノ国際映画祭、第 42 回トロント国際映画祭をは じめ数多くの映画祭に選出され、長編映画制作への土台を築く。2018 年、『コンプリシティ/優しい共犯』で長編映画デビュ ー。第 43 回トロント国際映画祭(ディスカバリー部門)でのワールドプレミア上映を皮切りに、第 23 回釡山国際映画祭(アジ ア映画の窓部門)にてアジアプレミア、さらには、第 69 回ベルリン国際映画祭(キュリナリー・シネマ部門)でヨーロッパプレミア を果たし、世界各国のトップクラスの映画祭に招待。日本国内では、第 19 回東京フィルメックスで、観客賞を受賞。2020 年 2 月に全国劇場公開された。『大いなる不在』は2 本目の長編映画。
【作品情報】
タイトル: 『大いなる不在』
出演:森山未來 真木よう子 原日出子 / 藤竜也
2023 年/日本/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/133 分
©2023 クレイテプス
映画公式 HP: https://gaga.ne.jp/greatabsence/
配給:ギャガ/宣伝:ギャガ宣伝グループ
7 月 12 日(金)よりテアトル新宿、TOHO シネマズ シャンテほか全国公開