インド映画「ただ空高く舞え」&「ヴィクラムとヴェーダ」来年1月6日公開

(2023年11月30日15:30)

インド映画「ただ空高く舞え」&「ヴィクラムとヴェーダ」来年1月6日公開
「ただ空高く舞え」メインビジュアル

インド初のLCC航空会社の創業を描いた実話をベースに映画化、国内外の映画賞を席捲し、第78回ゴールデングローブ賞最優秀外国映画部門インド代表10作中の1本にセレクトされた「ただ空高く舞え」と、「BANGBANG!バンバン!」「WAR!ウォー」のリティク・ローシャン主演のクライムサスペンス「ヴィクラムとヴェーダ」が、来年1月6日(土)より新宿K’s cinema他にて同時期に全国順次公開されることが決まった。

「ただ空高く舞え」は、具合の悪い父の元へなんとか帰ろうとネドゥマーランの姿から始まる。飛行機のエコノミー席がなく、倍の金額のビジネスクラスが買えない。誰も周囲は助けてくれず、父に会うことは叶わなかた。ネドゥマーランの「航空会社を作りたい」という話に、唯一「資金はどうするの?」と聞く女性がいる。パン屋を営む後の妻ボンミで、女性監督らしく女性の姿をきちんと描いている。
「1日で法律を変えられる」という航空会社の社長など、数々の妨害が彼を襲うが、故郷の人々がなけなしのお金を持ち寄るなど、周囲の人々はネドゥマーランを応援。妻と一緒に空に飛行機の絵を指で描くネドゥマーラン。彼の夢は「1ルピーで乗れる飛行機を、空に飛ばずこと」。妨害にも負けず、倒れても立ち上がり、一心に夢に邁進する姿は、まさにインド版「半沢直樹」といった内容。

インド映画「ただ空高く舞え」&「ヴィクラムとヴェーダ」来年1月6日公開
「ヴィクラムとヴェーダ」メインビジュアル

また、「ヴィクラムとヴェーダ」は、犯罪者の集まる場所へ、ヴィクラムたちが扉を蹴破って入って行くシーンから始まる。命乞いをする男を拳銃で撃つと、彼の手に拳銃を握らせるヴィクラム。そして筋書を話して、チームに共有する。実はこれは偽装襲撃で、ある人物を追っていた。ヴィクラムが追うのは、知らない人がいない程の悪党ヴェーダ。12人の警護を付けた有力者を、その真ん中に飛び込み、ひとり刀で殺した話は、新人を震え上 がらせます。「悪とは?」という問いかけの後、突然、ヴェーダが警察に現れ、自首してくるシーンが映し出される。
取り調べ室のヴィクラムとヴェーダの会話は、善悪の境界線を曖昧にするような問答。なぜ自首したかわからないと感じるヴィクラムに、ヴェーダは「あなたが考えて」と問いかける。永遠に問われる、善と悪との境界線とは⁉という問いかけの後、雨の中で殴り合うヴィクラムとヴェーダの姿を映し、本編の展開を期待させるラストとなっている。

嘲られ、貶められ続け、男達3人が大空を仰ぎ見て前進する姿を描く「ただ空高く舞え」は、インド初の格安航空会社「エア・デカン」の創設者G・R・ゴーピナート大尉の自伝的著作「Simply Fly: A Deccan Odyssey」(2010年発行)にインスパイアされ、実写化。インドの女性監督スダー・コーングラー、が10年の歳月をかけて調べ温めた企画で、タミル語映画の大スターであるスーリヤが制作に乗り出し、自ら主演も果たしている。

「ヴィクラムとヴェーダ」は、第68回フィルムフェア賞で、主演男優賞(ローシャン)を含む8部門にノミネートされ、最優秀アクション賞を受賞。主人公ヴィクラムは優秀な警視。容疑者の逮捕より犯罪の撲滅を目指し、偽装襲撃に血道を上げるが、標的ヴェーダの自首により数々の謎が浮かび上がる。
オリジナルがタミル語映画となる本作は、古くから伝承されたインドの説話集「屍鬼二十五話」を基にしながら、アクションを融合させている。

■作品概要

「ただ空高く舞え」
【STORY】
空軍士官ネドゥマーランはエコノミー席が満席の為、父の死に目に会えず、空軍時代の同期生と3人でインド初の格安航空会社を創ろうとする。嘲られ、貶められ続け、男達3人が大空を仰ぎ見て前進していく…。
監督:スダー・コーングラー(『ファイナルラウンド/最終ラウンド』) 
出演:スーリヤ/アパルナー・バーラムラリ
2020年/インド/タミル語/150分/原題:Soorarai Pottru ©2D Entertainment sooraraipottrumovie.org


「ヴィクラムとヴェーダ」
【STORY】
主人公ヴィクラムは優秀な警視。容疑者の逮捕より犯罪の撲滅を目指し、偽装襲撃に血道を上げるが、標的ヴェーダの自首により数々の謎が浮かび上がる。明白となった事実に、ヴィクラムは驚愕せざるを得なかった…。
監督:プシュカル&ガーヤトリ(『ヴィクラムとヴェーダー タミル版』
出演:リティク・ローシャン/サイフ・アリー・カーン
2022年/インド/ヒンディー語/157分/原題:Vikram Vedha
©Y Not Studio and the others
vikramvedhahindimovie.org
2024年1月6日(土)より新宿K’s cinema他 全国順次公開