佐藤訪米監督作品「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」公開決定 メインビジュアル・場面写真解禁

(2023年3月3日13:20)

佐藤訪米監督作品「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」公開決定 メインビジュアル・場面写真解禁
「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」のメインビジュアル

佐藤訪米監督作品「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」が、4月 1 日(土)より新宿 K’s cinema ほか全国順次公開することが決定した。公開決定にあわせてメインビジュアル、場面写真、佐藤訪米監督からのメッセージが公開された。

「渋さ知らズオーケストラ」は1989 年結成以降、中心人物である不破大輔を除き離合集散を繰り返しながら、現在も活動を続ける孤高の世界的ビッグバンド。ジャズを基調とし つつ、ダンサー、舞台役者などが舞台を彩り、総勢 30 人を超える熱狂的かつカオスなステージは唯一無二といわれる。本作は、不破自身がその原点や印象深いエピソードを語るとともに、黎明期の元メンバーたちがこのバンドで過ごした時間と演奏を振り返りながら、謎に包まれた「渋さ知らズ」の実像に迫るドキュメンタリー。

元メンバーでもある佐々木彩子が、ナビゲーターとして渋谷毅、林栄一、のなか悟空、加藤崇之、山本精一、不破大輔らジャズ・アバンギャルドシーンのレジェンドたちと対話を重ね、彼らとその場でセッションを繰り広げ、本作の見どころのひとつになっている。
さらに、ジャー ナリストの金平茂紀、ミュージシャンの大友良英、劇作家の戌井昭人、映画監督の山下敦弘らも出演。様々な立場から本バンドについて語っている。

監督を務めたのは、2019 年に音楽史に名高い京都大学西部講堂での「渋さ知らズオーケストラ〜天幕講堂渋さ西部大祭」を記録した佐藤訪米。長年の歳月を経て遂にこのドキュメンタリーに結実した。

佐藤訪米監督作品「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」公開決定 メインビジュアル・場面写真解禁
「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」の不破大輔㊨と佐々木彩子(©MIMIOXNOODLES PRODUCTIONS)

2022年/日本/ドキュメンタリー/129 分/カラー/ 監督:佐藤訪米/企画・製作:MIMIOXNOODLES PRODUCTIONS/制作協力:スタンス・カンパニー エス・アイ・ジー/配給宣伝:ブライトホース・フィルム

■佐藤訪米監督のコメント

「結成 30 周年をむかえた『渋さ知らズ』。京大西部講堂におけるライブ撮影に始まった今回の作品は、不破大輔さん、佐々木彩子さん、私と、三者の視点をあわせて渋さ知らズの軌跡をふり返るとともに、次なる“渋さ”の展望を垣間見たものです。ミュージシャンたちは撮影当時のコロナ渦、ライブ活動もままならない状況でした。ライブハウスはもちろん、飲食業や劇場をはじめ、ほとんどの業種において厳しい時期だった。皆が皆、生活することを脅かされていたのです。私たちが表現できることはなにか。それはなりふり構わず『生きる』ということ でした。すなわち“ライブ”です。すべての生きる人々に忘れて欲しくない一瞬です。」

【佐藤訪米監督プロフィール】
(さとう・ほうべい)1969 年生まれ、兵庫県出身。15 才の時はじめて 8mm 映画を作る。89 年、8mm 短編『West River に浮かんだ Sax 奏者の叫び』を監督。フェダインの磔磔ライ ブで初上映。つづく『錆色の河に沈む太陽の詩人に口無し』(92 年/8mm)は、中野武蔵野 ホール、名古屋シネマテーク、シネ・ヌーヴォ梅田などで上映される。その後、福居ショウジン監督、日活出身の鴨田好史監督の助監督を務める。ふたたび監督した 『なまにえの鬼の都や渋さ知らズ』(94 年/8mm)は、93 年の渋さ知らズオーケストラ初の関西ツアーを追った実録ライブ映画。また、松井良彦監督とチームを組み、太秦の撮影所スタッフら と自主製作した監督作品・16mm 劇映画『京極真珠』は 97 年全国劇場公開。音楽は不破 大輔。99 年にかけて上映ツアーとアンコール上映を継続した。 2000 年、京都祇園で「中華そば みみお」創業。17 年より映画、音楽、演劇等の複合企画「勝手にみみロック・フェスティバル」をプロデュース。現在、本作の姉妹編となる実録ライブ映画『続・なまにえの鬼の都や渋さ知ら ズ』の製作準備中。

【渋さ知らズオーケトラ】
1989 年、アングラ創造集団“発見の会”の公演「リズム」の劇伴を依頼され た不破大輔が、「客席が空席だらけでみっともないので、バンドマンをたくさん集 めて埋めてほしい」との提案を受け、結成。そして吉祥寺曼荼羅にて初ライ ブ。ダンサーチームも帯同し、ジャズ、ロック、ダンスミュージックなど多彩な音楽 性を備えたバンドに発展。93 年 4 月 1 日に初音源を発表。舞台美術家も 加わり、巨大なオブジェがステージに登場するようになる。また関西方面へも活 動の場を広げた。94 年以降“天幕渋さ”と呼ばれる全国テント公演を実施。 そして 98 年から数年にわたりワールドツアーを開始、ヨーロッパを中心に各国 を巡業。2001 年にはフジロックフェスティバルに初出演、絶賛を浴びて常連と なる。またライブアルバム「渋旗」を発表。2006 年、ベストアルバム「渋全」をエイベックスから発売し、メジャーデビューを果たした。現在もライブを軸に精力的に活動中。