2022年興行収入1位は「ONE PIECE FILM RED」 史上最多3本が100億円越え

(2023年2月1日12:30)

2022年興行収入1位は「ONE PIECE FILM RED」 史上最多3本が100億円越え
映連の新年記者発表会に出席した(左から)松竹の迫本淳一社長、東宝の松岡宏泰社長、映連の島谷能成会長、東映の手塚治社長、KADOKAWAの夏野剛社長

 2020年の興行収入No.1映画は「ONE PIECE FILM RED」の197億円だった。興収100億円を超えた邦画は史上最多の3作品で、いずれもアニメ作品だった。洋画の1位は「トップガン マーヴェリック」の135.7億円だった。日本映画製作者連盟(映連)が1月31日、都内で記者会見を行い発表した。 邦画の2位は「劇場版 呪術廻戦0」(138.0億円、東宝) 3位「すずめの戸締まり』 」(131.5億円、東宝)、4位「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(97.8億円、東宝)、と4位までがアニメ作品で、実写作品のトップは5位の「キングダム2 遥かなる大地へ」(51.6億円、東宝/SPE)で会見に出席した映連会長の島谷能成東宝会長は「昨年はアニメの当たり年だった」と語った。
洋画は1位がトム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」で、2位の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(63.2億円)を大きく上回った。邦洋あわせても3位で、実写映画としては1位だった。

「ONE PIECE FILM RED」「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」「THE FIRST SLAM DUNK」などのヒットによりで史上最高興収約326億円を記録した東映の手塚治社長は「先輩方の積み重ねが花開いた。また、これまでと違う作り方を丁寧に考えた結果。コロナの巣ごもりで旧作を見た人が新作を見たくなったという配信のプラス影響もあるのでは」と分析した。

映画界全体の興行収入は2131億1100万円(前年比131.6%)、総動員数は1億5200万5000人(前年比132.4%)と前年比で約30%増となり、コロナ禍で落ち込んでいたが「ファミリー層、高齢者層で回復してきた」という。
公開本数は、邦画634本(前年490本)、洋画509本(前年469本)の合計1143本(前年959本)で、1000本を超えた。

■邦画(興収10億円以上の作品)

1位 「ONE PIECE FILM RED」(197.0億円)(東映)
2位 「劇場版 呪術廻戦0」(138.0億円)(東宝)
3位 「すずめの戸締まり」(131.5億円)(東宝)
4位 「名探偵コナン ハロウィンの花嫁(97.8億円()東宝)
5位 「キングダム2 遥かなる大地へ」(51.6億円)(東宝/SPE)
6位 「シン・ウルトラマン」(44.4億円)(東宝)
7位 「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」(30.1億円)(東宝)
8位 「余命10年』」(30.0億円)(WB)
8位 「沈黙のパレード(30.0億円)(東宝)
10位 「コンフィデンスマンJP 英雄編」(28.9億円)(東宝)
11位 「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」(26.9億円)(東宝)
12位 「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」(25.1億円)(東映)
13位 「映画 五等分の花嫁」(22.4億円)(ポニーキャニオン)
14位 「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」(20.4億円)(東映)
15位 「あなたの番です 劇場版」(20.0億円)(東宝)
16位 「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEスターリッシュツアーズ」(19.8億円)(松竹)
17位 「映画 おそ松さん」(16.7億円)(東宝)
18位 「今夜、世界からこの恋が消えても」(15.3億円)(東宝)
19位 「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」(15.0億円)(バンダイナムコフィルムワークス)
20位 「カラダ探し」(11.8億円)(WB)
21位 「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ」(11.6億円)(アニプレックス)
22位 「High & Low the Worst X(クロス)」(11.4億円)(松竹)
23位 「死刑にいたる病」(11.0億円)(クロックワークス)
23位 「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」(11.0億円)(松竹ODS)
25位 「映画 ゆるキャン△』」(10.8億円)(松竹)
26位 「劇場版 Free!-the Final Stroke- 後編」(10.0億円)(松竹)<

■洋画(興収10億円以上の作品)

1位 「トップガン マーヴェリック」(135.7億円)(東和ピクチャーズ)
2位 「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(63.2億円)(東宝東和)
3位 「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」(46.0億円)(WB)
4位 「ミニオンズ フィーバー」(44.4億円)(東宝東和)
5位 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(42.5億円)(SPE)
6位 「SING/シング:ネクストステージ」(33.1億円)(東宝東和)
7位 「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(21.6億円)(WDS)
8位 「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(19.1億円)(SPE)
9位 「マトリックス レザレクションズ」(14.0億円)(WB)
10位 「ソー:ラブ&サンダー」(13.5億円)(WDS)
10位 「ブレット・トレイン」(13.5億円)(SPE)
12位 「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」(12.5億円)(WDS)
13位 「バズ・ライトイヤー」(12.2億円)(WDS)
14位 「THE BATMAN-ザ・バットマン-」(11.9億円)(WB)
15位 「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」(10.0億円)(東宝東和/GAGA)
(※WB=ワーナー・ブラザース、SPE=ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、WDS=ウォルト・ディズニー・スタジオ)