韓国ノワール最新作「野獣の血」予告編公開 チョン・ウ主演

(2022年12 月5日16:00)

韓国ノワール最新作「野獣の血」予告編公開 チョン・ウ主演
「野獣の血」(© 2022 KidariStudio, Inc. & WHALE PICTURES. All Rights Reserved.)

極道たちの壮絶な生き様を描く傑作ノワール小説を映画化した、韓国サスペンス最新作「野獣の血」(2023年1月20 日(金)より全国ロードショー)の予告編と場面写真がこのほど公開された。

ベストセラー作家チョン・ミョングァンの監督デビュー作となる同作は、韓国で初登場第 1 位になったヒット作。原作は、著書「設計者」「キャビネット」の翻訳版が日本でも出版されている作家キム・オンスの傑作ノワール小説。主演はチョン・ウ。「善惡の刃」「偽りの隣人 ある諜報員の告白」などで人間味の溢れる役を好演。主演作の Netflixドラマ「模範家族」が世界配信中。その他、「箪笥」「殺人の疑惑」などのベテラン俳優キム・ガプス、Netflixドラマ「悪霊狩猟団:カウンターズ」で知名度急上昇のイ・ホンネなどが脇を固める。

韓国ノワール最新作「野獣の血」予告編公開 チョン・ウ主演
「野獣の血」(© 2022 KidariStudio, Inc. & WHALE PICTURES. All Rights Reserved.)

このほど解禁された予告編は、裏社会で生きる主人公ヒス(チョン・ウ)が、血で血を洗う激しい抗争の中に身を投じ、野獣となっていくさまを、韓国ノワールの真骨頂とも言える容赦ない描写で描き出す。

世界のどん底と言われる港町の裏社会でわずかな利権を持つボスの元でヤクザとして生きるヒス。恋人と一緒に街を抜け出したい彼が街の利権を狙うヨンド派の登場によって、逃れられない修羅の道へと突き進み、欲望渦巻く港町で“野獣”のごとく暴れまわるさまは圧巻。人間味あふれるキャラクターを演じることが多かったチョン・ウが新境地を見せている。

同時に解禁された場面写真も、命を奪い合う男たちの殺伐とした雰囲気や、緊張感や張り詰めた空気感を感じさせる。

1990年の盧泰愚大統領による犯罪組織一掃政策「犯罪との戦争」が進む中、裏社会のさらに奥の深い闇の世界に生きるヤクザたちを描く。激動の時代に翻弄され野獣のように狂っていく男たちの壮絶な末路がスクリーンに焼き付けられ、韓国ノワールの新たなヒット作として注目される。

■ストーリー

1993年春。養護施設出身で札付きのワルだったヒス(チョン・ウ)は、釜山港の外れの街クアムを牛耳るソン(キム・ガㇷ゚ス)に拾われ、その右腕として一帯を仕切っていた。小さな海水浴場に観光ホテル、屋台に風俗店。そんな小さな港でも、その利権を狙う奴らがしのぎを削っていた。一方、クアムに目を付けたヨンド派は、ヒスと共に施設で過ごした親友チョルジン(チ・スンヒョン)を使い、ヒスを懐柔しようとしていた。しかし、ヤクザ稼業に嫌気がさしていたヒスの望みは、クアムでのし上がっていくでもなく、ヨンド派で金を稼ぐのでもなく、施設時代からの恋人インスクと一緒に、巨済島でペンションをやりながら暮らすことだった。そして、ヒスはソンの元を訪れ組織を抜けたいと告げるが、壮絶な抗争に巻き込まれてゆく。

2022 年/韓国映画/韓国語/120 分/シネスコ/原題:뜨거운 피/英題:Hot Blooded/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/
(2023年1月20日(金)より、全国ロードショー)