「母の聖戦」娘を誘拐された母親の壮絶な奪還の戦いを描いたクライム・スリラー

(2022年10 月21日21:30)

「母の聖戦」娘を誘拐された母親の壮絶な奪還の戦いを描いたクライム・スリラー
「母の聖戦」(©MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA)

犯罪組織に誘拐された娘の奪還のために命懸け戦う母親の想像を絶する愛と執念のドラマを描き、メキシコの誘拐ビジネスの闇に迫ったクライム・スリラー「母の聖戦」(来年1月20日公開)の特報映像と場面写真がこのほど解禁になった。

このほど解禁された特報映像では、ある日突然、愛する娘を誘拐されたシングルマザーのシエロが、警察や友人、別れた夫など周囲の人々に相談するが「捜しても無駄だ」と 相手にされず、誰も助けてくれないならば「娘のために命を懸ける」と凄まじい執念で、 たった一人で巨大な犯罪組織に挑む決心を固める様子が切り取られており、母の娘を 想う強い気持ちに胸が締め付けられる映像となっている。
併せて解禁された場面写真では、娘を奪われたシエロの復讐に燃えた闘志みなぎる表情や、手かがりを求めて資料をまとめる様子や、誘拐前の娘と楽しく過ごす姿、元夫と車で捜索する場面などが映されている。

「母の聖戦」娘を誘拐された母親の壮絶な奪還の戦いを描いたクライム・スリラー
「母の聖戦」(©MENUETTO FILM, ONE FOR THE ROAD,LES FILMS DU FLEUVE, MOBRA FILMS&TEOREMA)

主人公シエロにアルセリア・ラミレスのほかアルバロ・ゲレロ、アジェレン・ムソ、ホルヘ・A・へミネスなどのキャスト。
「ロゼッタ」(1999年)、「ある子供」(2005年)で2度カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞したベルギーの映画監督ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌのダルデンヌ兄弟と、「4ヶ月、3週と2日」で同パルム・ドールを受賞したクリスティアン・ムンジウ、「或る終焉」で知られるメキシコの俊英ミシェル・フランコが共同プロデューサーとして参加。テオドラ・アナ・ミハイ監督の劇映画デビュー作。

年間約6万件(推定)の誘拐事件が発生するといわれるメキシコを舞台に描かれた、このセンセーショナルにして骨太な社会派ドラマは、決して裕福ではない庶民が犯罪組織に搾取され、警察にも取り合ってもらえない非情な現実を描いている。全編にわたって主人公の母親シエロの視点でストーリーが展開し、観る者を誘拐ビジネスの闇の奥深くへと誘い、この世のものとは思えない理不尽な暴力が渦巻く光景を目撃させる。入念なリサーチが重ねられ、リアリスティックな描写で母親の深い愛情と強い怒りを描いた衝撃作で緊迫感がみなぎるクライム・スリラーになっている。

2021年/ベルギー・ルーマニア・メキシコ合作/135分/カラー/スペイン語/5.1chデジタル/ビスタサイズ/配給:ハーク/配給協力:FLICKK/宣伝:ポイント・セット
(2023年1月20日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国ロードショー)