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映画
映画「百花」、サン・セバスティアン映画祭で最優秀監督賞 日本人初受賞
(2022年9月26日12:00)
スペイン最大の映画祭、第70回サン・セバスティアン国際映画祭の授賞式が24日(現地時間)、スペインのサンセバスチャンで開催され、コンペティション部門に正式に出品されていた映画「百花」の川村元気監督(43)が最優秀監督賞を受賞した。同映画祭で日本人が受賞するのは初めて。同作にW主演の菅田将暉(29)と原田美枝子(63)が祝福コメントを発表した。
川村監督は受賞のスピーチで「デビュー作なので、いいニュースはないだろうと思って」、グッゲンハイム美術館を観光して、居酒屋でチャコリ(地元のワイン)を飲んでいたときに電話がかかってきて、「チャコリを吹き出しそうになりました」などと語り笑わせたという。
「百花」は、東宝のプロデューサーで、脚本家・小説家としても活動する川村監督が、自身の体験に基づき小説にして25万部を超えるベストセラーになった自身の同名小説を映画化した。菅田将暉と原田美枝子のW主演で、記憶を失っていく母・百合子(原田)に向き合うことで思い出をよみがえらせていく息子・葛西泉(菅田)の物語。長澤まさみが菅田演じる葛西泉の妻・香織役で、永瀬正敏が百合子の秘密を知り男の役で共演している。9月9日から上映中。
川村監督にとっては初監督作品での受賞で、日本人の受賞も初めての快挙となった。
■菅田将暉と原田美枝子が祝福コメント
菅田「映画「百花」最優秀監督賞受賞! 川村元気監督から受賞の報告と共に、あまりしないであろうおどけたポーズの写真が送られてきました。朝イチにうれしいご褒美。現場の高揚感が伝わってきて、胸の中が熱気でパンパンです。何より監督の熱意が伝わったことがとてもうれしく、同時に少し安心しました。場所が違えどヒトである以上感じるものは変わらない証明のように思います。この瞬間を忘れずに生きたいですね。感謝です。元気さんおめでとうございます!」
原田「おめでとうございます。カッコいいです! すごいです! 初監督作品で最優秀監督賞を受賞するなんて! 撮影中に、「川村監督は、私が考えているよりも、ずっと深くて大きな世界を持っている」と、感じた事が形になって現れたようです。これから、世界中の人が作品を楽しみにする監督になるでしょう! 一緒に仕事を出来たこと、誇りに思います!」