「バーニング・ダウン 爆発都市」アンディ・ラウが爆弾処理班の警官の数奇な運命を熱演

(2022年4月13日15:00)

「バーニング・ダウン 爆発都市」 アンディ・ラウが爆弾処理班の警官の数奇な運命を熱演
「バーニング・ダウン 爆発都市」(©2022 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED)(配給:アルバトロス・フィルム)(提供:ニューセレクト)

「インファナル・アフェア」(2002年)、「桃さんのしあわせ」(2011年)などで知られる香港のスター俳優アンディ・ラウが警察の爆弾処理班からテロ組織に関与する主人公を演じる総製作費44億円のアクション超大作。監督は「タクシーハンター」(1993年)、「エボラ・シンドローム~悪魔の殺人ウィルス~」(1993年)「イップ・マン 誕生」(2010年)などのハーマン・ヤウ。本作は、同監督・主演の「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」の設定、ストーリーをリセットし、さらに大幅にアップした製作費を投じ、香港アクション映画の“限界突破”に挑み、コロナ禍にも関わらず本国で興行収入230億円を突破。現時点での香港アクション映画最高峰ともいえる作品が誕生した。また「新ポリス・ストーリー」(2004年)などのアクション振り付けで知られる香港のアクション振付師ニッキー・リーがアクション監督を担当している。(2020年、香港=中国・120分)

■ストーリー

数々の爆弾事件を現場で解決してきた香港の警察の爆弾処理班のエース、フォン(アンディ・ラウ)は、ある日爆弾処理中に爆発に巻き込まれて左足を失う。恋人のレン警官(ニー・ニー)や同僚のドン警官(ラウ・チンワン)の助けもあり、義足とは思えないほど身体機能を回復して現場に復帰しようとするが、上層部は現場に復帰することは認めず、自暴自棄になったフォンは警察をやめて姿をくらます。使い捨てされて怒りを募らせたファンがテロ組織「復生会」によるホテル爆破事件の現場でひん死の重傷を負い意識不明の状態で発見される。事件の容疑者として病院に収容され、警察の尋問を受けるが爆発の影響で記憶を失っていた。そこにフォンを救出するために複生会のメンバーが乗り込んで警備の警官らと銃撃戦になる。そうしたなか、フォンはなぜテロ組織が自分を助けようとするのかわからないまま、混乱に乗じて単身病院を脱出し真相を知ろうとする。

「バーニング・ダウン 爆発都市」 アンディ・ラウ主演の香港ノアールテイスト・アクション超大作
「バーニング・ダウン 爆発都市」(©2022 ALL RIGHTS RESERVED BY UNIVERSE ENTERTAINMENT LIMITED)

■見どころ

冒頭、乗降客でごった返す香港国際空港に核爆弾を積んだ列車が突入して大爆発が起きるシーンから、フォンらの爆弾処理中に起きる爆発シーンや高層ホテルで起きる爆弾テロ事件、そしてクライマックスの空港での爆弾テロを阻止しようとする攻防戦までスケールの大きい壮絶なアクションシーンが続く。また爆弾処理中の爆発事故で左足を失い、さらにはホテルの爆弾テロ事件で重傷を負い記憶を失ってしまう主人公フォンをアンディ・ラウが熱演し存在感を見せている。フォンがなぜテロ組織に参加したのかの謎解きのサスペンスや、恋人とのラブロマンスと極秘任務、さらにはフォンとテロ組織のリーダーとの意外な関係も絡んで、ラウがトニー・レオンと共演した「インファナル・アフェア」(2002年)などの香港ノアールのテイストを引き継ぎアクションシーンをブーストアップさせたスケールの大きいサスペンス・アクション・エンターテインメントになっている。
(2022年4月15日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー)