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「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。」1作目から27年後に再び奇怪なピエロと死闘

(2019年11月2日)

「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。」1作目から27年後に再び奇怪なピエロと死闘
「IT/イット THE END ”それ”が見えたら、終わり。」(TOHOシネマズ渋谷)

ホラー映画史上最高の興行収入を記録した「IT/“それ”が見えたら、終わり。」(2017年)の続編で、1作目から27年後を舞台に再び現れた奇怪なピエロと大人になった「ルーザーズ(負け犬)・クラブ」の仲間たちの死闘を描いている。9月8日に全米で公開され2週連続で興行収入のランキングで1位となるヒットとなった。ホラー小説の巨匠ステイーヴン・キングのホラー小説「ITーイットー」の映画化で、監督は1作目に続いてアルゼンチンの映画監督アンディ・ムスキエティ。

■ストーリー

1作目では1990年のメイン州の田舎町デリーで子供だけを狙った連続殺人時間が発生し、奇怪なピエロ、ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)の仕業と突き止めた「ルーザーズ・クラブ」と呼ばれていた少年たちが力を合わせて闘い、ピエロをやっつける。そしてまた“それ”が出たら集まって戦うことを固く誓って終わった。
それから27年後、彼らは故郷を離れ別々の場所で暮らしてそれぞれ成功を収めていた。そうしたなか、デリーで再び奇怪な事件が発生し、街に残っていたマイク(イザイア・ムスタファ)は27年周期で現れると伝えられる悪魔のピエロ、ペニーワイズが再び出現したことを察知して当時の仲間たちに連絡。27年前の誓いを思い出した「ルーザーズ・クラブ」のメンバーが再びデリーに集まりピエロとの死闘を繰り広げる。

■見どころ

メンバーのリーダー格で今は作家として成功しているビル・デンブロウを「X-MEN」シリーズなどの個性的な演技で人気のジェームズ・マカヴォイ、メンバーの紅一点の美少女でその後アパレルブランドの経営で成功しているベバリーを「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)などで知られるジェシカ・チャスティン、おしゃべりでお調子者のリッチーを人気コメディアンのビル・ヘイダー、デブでいじめに遭っていたが今はすっかりスマートになってイケメンの有名建築家になったベンをジェイ・ライアンなど個性派俳優による競演がドラマを盛り上げている。

1作目は“ホラー版「スタンド・バイ・ミー」”といわれているように、「ルーザー」(負け犬)といわれて軽蔑されたりいじめられたりしていた少年たちの絆を描く青春ドラマにもなっていたが、続編では回想シーンで27年前の少年たちも登場していて、それぞれの27年前と今の想いが交錯するドラマも見どころになっている。
そして奇怪なピエロが変幻自在に姿を変えて繰り広げるホラーシーンは前作にも増してパワーアップしており、ピエロが襲い掛かりビルたちを追い詰めていくクライマックスシーンは圧巻だ。
(2019年11月1日公開)