Plusalphatodayツイッター

「ダンスウィズミー」三吉彩花が歌いダイナミックに踊るミュージカルコメディで新境地

(2019年8月19日)

「ダンスウィズミー」音楽が流れると勝手に踊り出すOLのミュージカルコメディ
 「ダンスウィズミー」(ヒューマントラストシネマ渋谷)

「ウォーターボーイズ」(2001年)、「スウィングガールズ」(2004年)、「ハッピーフライト」(2008年)などの一連の異色エンターテインメント・ムービーで知られる矢口史靖監督(原作・脚本・監督)の最新作で、オリジナルダンスをふんだんに取りいれた異色のミュージカルコメディ。ヒロインのOL役の三吉彩花をはじめフリーター役のやしろ優、ストリートミュージシャン役のChay(チャイ)、エリートサラリーマン役の三浦貴大、催眠術師役の宝田明らが歌って踊る。

■ストーリー

子供のころからミュージカルが苦手だった有名企業のOLの静香(三吉)は、ある日怪しい催眠術師のマーチン上田(宝田)の催眠術にかかって、なぜか音楽が聞こえるとところかまわず歌って踊りまくるようになってしまう。恋心を抱く先輩のエリート社員・村上涼介(三浦貴大)に抜擢されてクライアントとの会議中も音楽に踊ってしまい、催眠術を解いてもらうために、興信所の調査員(ムロツヨシ)を雇って、マーチンの行方を捜す。途中でマーチンの元アシスタントのフリーター(やしろ優)も加わり、青森、札幌とマーチンを追跡するハチャメチャな旅が始まるというストーリー。

■みどころ

キャスト全員が吹き替えなしで演じたというミュージカルシーンが見どころだ。その中心で、人気モデルで女優の三吉が歌い、しなやかにダナミックにダンスシーンを熱演して新境地を見せている。オフィスでのアクロバティックなアクションも見せてのダンスや、ヒップホップスタイルのダンス、テーブルクロス引きをやりながら山本リンダのヒット曲「狙いうち」を歌って踊るなど、バラエティに富んだタイプのミュージカルシーンを見せている。華がありトップモデルのファッショナブルなセンスに加えて、歌って踊れる新しいタイプの女優の誕生として注目される。

芦田愛菜などのものまねで人気のやしろ優も迫力のあるダンスを見せてドタバタ劇で笑わせる。さらにはむろつよしのコミカルな演技、三浦貴大も貴重な?ダンスシーンを見せ、宝田明が東宝映画の往年のスター俳優の存在感を見せている。ミュージカルとコメディが絶妙にミックスされて理屈抜きに楽しめるエンターテインメントになっている。
(2019年8月16日公開)