「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」アイアンマンの後継者に指名された若きスパイダーマンの決意と恋の行方

(2019年7月1日)

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(TOHOシネマズ六本木ヒルズ)

トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」シリーズ3部作、アンドリュー・ガーフィールド主演の「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ2部作に続いて、トム・ホランド主演で再始動した「スパイダーマン」新シリーズの2作目。

ピーター・パーカー(スパイダーマン)は学校が企画した夏休みを利用しての2週間のヨーロッパ研修旅行中に、思いを寄せるMJことミシェル・ジョーンズ(ゼンデイヤ)に告白しようと決心して、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)に打ち明ける。元S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)からスマホに何度も連絡が入るが無視して、最初の訪問地イタリアのべネツィアに到着する。
そこで水の塊のような見たこともない怪物が運河で暴れピーター達に襲い掛かる。思うように戦えないピーターを突然現れたミステリオと呼ばれるクエンティン・ベック(ジェイク・ジレンホール)が緑の光線を放って助ける。ミステリオは「アース833」というマルチバース(異世界)から来たという。ピーターはアイアンマンから後継者と指名され譲り受けた「E.D.I.H」と呼ばれるスーパーパワーの特殊メガネをミステリオに託して、研修旅行に戻ろうとするが、予想外の展開が待ち受けるというストーリー。

夏休みのヨーロッパ研修旅行、ネッドとの友情、MJへの恋など16歳の高校生のピーターの学園青春ドラマ。一方で、スパイダーマンとして、水や炎のモンスターとの死闘やアイアンマンの後継者をめぐるドラマがテンポ良く展開する。「アベンジャーズ」を中心とした「マーベル・シネマティック・ユニバース」の壮大な世界が絡んで、真のヒーローへと成長していくピーターが描かれ、スケールアップした新シリーズになっている。(2019年6月28日公開)

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