「蜘蛛の巣を払う女」ドラゴン・タトゥ―の女が壮絶アクション

(2019年1月12日)

  • クリード
  • 「蜘蛛の巣を払う女」(TOHOシネマズ新宿)

異色のサスペンスアクション「ドラゴン・タトゥ―の女」(2011年)の続編で、前作ルーニー・マーラーが演じた背中にドラゴンのタトゥ―を彫った天才ハッカー、リスベット・サランデルを英女優クレア・フォイが、またダニエル・クレィグが演じた恋人のジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィストをスベル・グドナンが演じている。

リスベットは、AI研究の世界的権威のフランス・バルデル博士(スティ―ブン・マーチャント)から彼が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NSA)から取り戻すことを依頼される。天才的なハッキング技術を持つ彼女はNSAのシステムに侵入してプログラムを丸ごとハッキングしてパソコンを博士に渡そうとするが、何者かが博士と息子を拉致して、リスベットが盗んだデータを横取りしようとする。その背後には16年前に別れた双子の姉妹カミラの組織が暗躍していた。プログラムを取り戻そうとするNSAのらつ腕職員(ラキース・スタンフィールド)も絡んで三つ巴の争奪戦が繰り広げられる。

リスベットがハッキングテクを駆使し、ストックホルムを舞台に弾丸のようにオートバイで疾走し、盗んだスーパーカーで爆走し、敵との壮絶な肉弾戦を繰り広げるなど斬新な仕掛けが満載のアクションシーンは圧巻だ。また双子の妹との因縁のドラマも絡み疾走感あふれた展開が続き最後まで目が離せなくなる。 (2019年1月11日公開)