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ハリウッド特急便
トム・クルーズ、初のオスカー受賞 アカデミー賞名誉賞「映画を作ることは私そのもの」
(2025年11月18日18:45)

「ミッション:インポッシブル」シリーズや「トップガン」シリーズで知られるトム・クルーズがアカデミー賞名誉賞を受賞し16日(現地時間)、ロサンゼルスで開催されたガバナーズ賞授賞式で初のオスカー像を手にし、受賞スピーチで「映画製作は私そのもの」と映画愛を語った。
アカデミー賞の公式インスタグラムで公開された授賞式の動画によると、プレゼンターを務めたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督に名前を呼ばれ、ステージに上がったクルーズは、スティーブン・スピルバーグ監督、レオナルド・ディカプリオ、「トップガン」シリーズなどのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーら観客席の映画界の監督、俳優、スタッフたちからスタンディングオベーション出迎えられ、来年公開の「ジュデイ」で初めてタッグを組んだイニャリトゥ監督からオスカー像を受け取ると熱いハグを交わしてスピーチを行った。
冒頭で、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(14)と「レヴェナント:蘇りしもの」(15)で2年連続アカデミー賞監督賞を受賞したイニャリトゥ監督に、「あなたの作品は美しい。真実味があって。とても人間味があります。あなたは常に最高を目指している。そして、あなたと一緒に映画を作ることができた。これは私のキャリアにおける大きな特権の一つです。本当にありがとう」と監督の作品を称え、感謝し、監督との新作映画「ジュデイ」について、「来年、皆さんがこの映画を観て、彼が成し遂げたものを見ることが待ち切れません」と新作への期待を語った。
その後、一緒に名誉賞を受賞した、カントリー・ミュージックの第一人者のシンガーソングライター、ドリー・パートン、振付師デビー・アレン、プロダクションデザイナーのウィン・トーマスのひとりひとりの功績を語り称えた。
そして、子供のころの映画との出会いについて語った。「幼少のころ光が映画館の室内をクロスしてスクリーンで爆発したんです。そして突然世界が大きく見え、全ての文化や人生、風景が私の前で展開し、私の中の何かに火を付けた。冒険、知識、キャラクターを想像しストーリーを語ることへの欲求が私の眼を開かせました」と長年の卓越した映画製作の原点について明かした。
また、「映画は私を世界中に連れて行ってくれた」といい、「違いを理解し、人間性を分かち合う。様々な方法で私たちが同じであること、出自に関わらず、映画館の中では一緒に笑い一緒に感じて共に希望を持つ夢を持つ。それがこの芸術の力がもたらすものです」という。
そして、「映画が私の存在そのものなのです。映画を作ることは、仕事ではなく私そのものなのです」と語った。
「そして映画は1人の人間が作るものではないということを認め、尊重し、理解します」としたうえで、「職人とアーテイストと、知識を手から手へと共有するコミュニティが作るのです。セットからセットへ、そして素晴らしい監督を知り素晴らしいライターから学び、俳優、撮影技師、編集者、デザイナー、スタントチーム、あなたたちのイマジネーションによって世界を作り出す全てのあなたたち、エージェンシー、映画館のオーナー、映画館主、ここにおられるすべてのあなたたちに感謝します」と語った。
クルーズは1981年に「エンドレス・ラブ」で映画デビュー。これまでに「7月4日に生まれて」(89)と「ザ・エージェント」(96)でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。「マグノリア」(99)では同助演男優賞に、「トップガン マーヴェリック」(22 )ではプロデューサーとして作品賞ノミネートされている。過去4度ノミネートされたが受賞は逸しており、今回、長年の映画界への攻勢を認められての名誉賞が初のアカデミー賞となる。
映画芸術科学アカデミー理事会は17日(現地時間)、「物語への情熱、卓越性への果敢な追求、そして劇場体験への献身は、現代映画を定義づける映画界の力です。昨夜、ガバナーズ・アワードにおいてトム・クルーズに名誉賞を授与できたことを光栄に思います」と発表した。