ルイス・ゴセット・Jr.さん死去 87歳 「愛と青春の旅立ち」でアカデミー賞助演男優賞

(2024年4月1日12:00)

ルイス・ゴセット・Jr.さん死去 87歳 「愛と青春の旅立ち」でアカデミー賞助演男優賞
ルイス・ゴセット・Jrさん(Instagram/@jr.louisgossett)

「愛と青春の旅立ち」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した米俳優ルイス・ゴセット・Jr.さんが死去した。87歳。家族が明らかにした。

米PageSixによると、ゴセットさんは3月29日夜(現地時間)、カリフォルニア州サンタモニカで亡くなった。死因はまだ明かされていない。
ゴセットさんの家族は、インスタグラムに、「愛と青春の旅立ち」でアカデミー賞助演男優賞を受賞した時の写真などを投稿して、「最愛の父が今朝亡くなったことを確認し、心から残念に思います。皆様からのお悔やみに感謝申し上げます。この困難な時期、家族のプライバシーを尊重してください」との声明を発表した。

ごセットさんは1936年5月26日生まれ。ニューヨーク・ブルックリンのコニーアイランド出身。高校時代はバスケットで活躍したがけがで断念し、NY大学で演技の指導を受けて数多くの舞台に出演。77年、大ヒットしたドラマ「ルーツ」のフィドラー役でエミー賞主演男優賞を受賞。リチャード・ギアと共演した「1983年の「愛と青春の旅立ち」(83)で士官候補生学校でギア扮する候補生らをしごく鬼軍曹を演じてアメリカ系アフリカ人として初のアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
sらに、「ジョーズ3」(83)、「メタル・ブルー」(88)、「アイアン・イーグル」(86)、「パニッシャー」(89)、「グッドマン・イン・アフリカ」(94)、「カラー・オブ・ラブ」(00)、「カラーパープル」(23)など数多くの映画やテレビドラマで活躍した。また、ブロードウェイで上演された「A Raisin in the Sun」、「Tambourines to Glory」、などで、数々の名演技を残している。

オスカー受賞後はアルコールとコカインの依存症と闘い、2020年にはコロナに感染したこともある。2010年、初期の前立腺がんであることを明らかにした。反人種主義を強く主張し、2006年にはエラシズム財団という組織を設立した。

ゴセットさんは、1967年、ハティ・グラスコーと結婚たが1968年に離婚。1973年、クリスティナ・マンゴーシングと再婚して、プロデューサー兼ディレクターになった息子のサティと、絶望的な状況に置かれた子どもたちに関するテレビ番組で7歳の子どもを見て養子にした。75年に離婚し、87年にシンディ・ジェームズ=リースと3度目の結婚をしたが1992年に離婚した。

■スパイク・リー監督が追悼

スパイク・リー監督は、自身のインスタグラムに、ゴセットさんがアカデミー賞助演男優賞を受賞した時の写真を投稿して、「今日、私のブルックリンの兄弟、偉大なルイス・ゴセット・JRが旅だった。 彼はコニーアイランドで育ち、エイブラハム・リンカーン高校のレール・スプリッターズに行った。 イエス・シャトルズワースと同じ高校だ。 一緒に仕事をすることについてよく話したけど、実現できなかったことを後悔している。 彼は「愛と青春の旅立ち」でオスカーの助演男優賞を受賞(1982)。 私はあの映画を見て、ある方法を感じたことを覚えています。彼はリチャード・ギアのキャラクターをあのパンチ1つで殺すところだった。 安らかにお眠りください」とコメントした。