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ハリウッド特急便
ロバート・デ・ニーロ、元アシスタントと極秘和解 1億8000万円の賠償命令後に示談か
(2024年1月3日10:40)

@robert_de_niro_offical)
ロバート・デ・ニーロ(80)の元アシスタントの女性が、デ・ニーロから性的虐待や罵詈雑言を受け、女性差別的な仕事をさせられたなどとして1200万ドル(約18億円)の損害賠償を求めて訴えた裁判で昨年11月、デ・ニーロの会社が元アシスタントに対して120万ドル(約1億8000万円)の支払いを命じられた問題で、デ・ニーロと元アシスタントが極秘に和解していたことが分かった。米メディアが報じた。
米RadarOnline.comが入手した法廷文書によると、昨年12月26日(現地時間)、デ・ニーロの元アシスタント、グラハム・チェイス・ロビンソンさん(41)の弁護士は、和解したとする文書を裁判官に提出した。その文書で、当事者とその依頼人は、この件に関する「時間と労力」に感謝し、「両当事者が相互免責同意書に署名し、本件は完全かつ最終的に解決された」としているという。
詳細は明らかにされていないが、デ・ニーロ側が和解金を支払って示談にした可能性があるとみられる。
デ・ニーロと元アシスタントの法廷闘争の発端は、2019年8月、デ・ニーロの会社カナル・プロダクションがかつては信頼していた従業員のロビンソンさんが、デルタ航空のスカイマイルを何百万マイルも盗み、ウーバーや外食に何千ドルも使い、仕事をしているはずなのにNetflixで『フレンズ』を夢中で見ていた怠け者などと告発し、1200万ドル(約80億円)の賠償を求めて提訴。
これに対して、2019年4月まで11年間デ・ニーロの下で働いていたロビンソンさんは、デ・ニーロが一度も休みを与えず、彼女の肩書きに見合わない仕事を割り当て、女性であることを理由に低賃金で、背中を掻かせたり、排尿中に電話で話したりといった性的虐待行為を受け、さらにはデ・ニーロのガールフレンド、ティファニー・チェンから絶え間ないいじめを受けていたと主張し、1200万ドル(約12億円)の損害賠償を求めて反訴した。
デ・ニーロは先月に出廷して、ロビンソンさんが大事な約束の時間に起こしに来なかったとき、「甘やかされたクソガキ」と呼んだことは認めたが、決して虐待はしていないと主張した。また、彼女に背中を掻いてほしいと1、2度頼んだことがあったことを認めたが、性的なものがあったという彼女の主張は「ナンセンス」だと怒りを露にする場面もあった。
昨年11月、ニューヨークの連邦陪審は、デ・ニーロの会社カナル・プロダクションがロビンソンさん側の訴えを認め、会社に130万ドル(約1億8500万円)の損害賠償を支払うことを命じた。デ・ニーロ個人の損害賠償責任は認められなかった。
裁判後、ロビンソンさんの弁護士はCNNに対し、「陪審員たちがロビンソンさんに有利な評決を下したことを嬉しく思います。ロビンソンさんはカナル・プロダクションに対して勝訴しただけでなく、陪審員はデ・ニーロのロビンソンさんに対する請求に正当性がないと判断し、ロビンソンさんの正当性を完全に認めたのです」とコメントしていた。
デ・ニーロ側の弁護士は上訴を検討していることを示唆していたが、評決を覆すのは難しいと判断したのか、内容は非公開の金銭的支払いを伴う和解に持ち込んだようだ。