米俳優トム・サイズモアさん死去 61歳 脳動脈瘤で昏睡状態続き家族決断

(2023年3月4日21:00)

トム・サイズモア、脳動脈瘤で昏睡状態 家族が「生命の終焉」を決断
トム・サイズモア(インスタグラムから)

映画「プライベート・ライアン」などで知られる米俳優トム・サイズモアさんが3日(現地時間)、米カリフォルニア州の病院で死去した。61歳だった。

サイズモアさんは2月18日(現地時間)、自宅で意識不明の状態で倒れているのを発見され。病院に搬送され動脈瘤と診断された。サイズモアさんは息子2人や弟のポールさんに見守られて安らかに息を引き取ったという。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、サイズモアさんのマネージャーは、2月27日(現地時間)、サイズモアさんが「昏睡状態で集中治療を受けている」ことを明らかにしたうえで、「医師は家族にこれ以上の希望はないと伝え、終末期の決定を勧めました。家族は今、終末期の問題を決定している」と語り、生命を終える決断をしたことを明らかにしていた。

サイズモアさんは1989年、オリヴァー・ストーン監督の「7月4日に生まれて」で映画デビュー。同監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(1994年)、スティーブン・スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」(1998年)でタフな軍曹を演じて注目された。「ブラック・ホークダウン」(2001年)での中佐役は「理想的な軍人を演じた」と称賛された。 私生活では1996年にメーブ・クインラと結婚したが3年後の1999年に離婚した。再婚はしていないが2005年にジャネル・マッキンタイアとの間に現在17歳の双子の息子をもうけた。
2000年代には家庭内暴力と薬物関連で何度か逮捕され、合わせて1年5か月刑務所で服役したこともあった。