ブルース・ウィリスの失語症・俳優引退発表で ラジー賞がウィリスの「最低演技賞」撤回

(2022年4月1日13:00)

ブルース・ウィリスの失語症・俳優引退発表で ラジー賞がウィリスの「最低演技賞」撤回
ブルース・ウィリス(Instagram/@dobledebruce)

第42回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)は31日(現地時間)、ブルース・ウィリス(67)が失語症のため俳優引退を発表したのを受けて、ウィリスの「ワーストパフォーマンス賞」を撤回したと発表した。

米サイト「TMZ」によると、ラジー賞の「ワースト・オブ・ハリウッド」授賞式で、「ワーストパフォーマンス」(最低演技賞)にウィリスの「コズミック・シン」を選んだ。 ラジー賞は毎年アカデミー賞授賞式の前夜にハリウッドのワースト映画を選んで表彰するもので、今年は2021年に公開されたウィリスの全8作品をノミネートして「ブルース・ウィリス2021年公開作品の最低演技部門」をもうけていた。

そうしたなか、家族がウィルスが失語症と診断され、俳優業を引退することを発表。これを受けて3月30日(現地時間)、ラジー賞の共同設立者であるモー・マーフィとジョン・ウィルソンは声明で「もし誰かの病状が彼らの意思決定やパフォーマンスに影響を与えるのであれば、我々は彼らにラジー賞を与えることは適切ではないことを認めます」と述べ、ウイルスのラジー賞を撤回した。

ウィリスの家族は30日(現地時間)、インスタグラムで「私たちの愛するブルースがいくつかの健康上の問題を経験し、最近、認知能力に影響を及ぼしている失語症と診断された」としたうえで俳優を引退することを明らかにした。ウィリスは「ダイ・ダイハード」シリーズを初め「アルマゲドン」(1998年)、「シックス・センス」(1999年)、「アンブレイカブル」シリーズなど数多くのヒット作に主演。ハリウッドを代表するスター俳優の1人として活躍し、この2年間で10本以上の映画に出演していただけに、突然の引退発表に波紋が広がった。