米コメディアンのボブ・サゲットさん、ホテルの部屋で急死 65歳 死亡前日にインスタ投稿

(2022年1月11日13:00)

米コメディアンのボブ・サゲットさん、ホテルの部屋で急死 65歳 死亡前日にインスタ投稿
ボブ・サゲットさん(Instagram/@bobsaget)

米コメディードラマ「フルハウス」の父親役で知られるコメディアンで俳優のボブ・サゲットさんがフロリダ州のホテルの部屋で死亡しているのが見つかった。65歳だった。死因は明らかにされていないが警察は事件性はないとしている。死亡前日に公演を行い自身のインスタグラムに成功を喜ぶ投稿をしていた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、サジェットさんは9日(現地時間)、米フロリダ州のホテルの部屋で死亡しているのが発見された。死因はまだ明らかにされていないが、現地の警察は事件性はなく薬物使用の痕跡はなかったと発表した。サジェットさんは前日の8日(現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルで公演しており突然の訃報となった。

サゲットさんは死亡する前日の8日(現地時間)、自身のインスタグラムに自身の写真を投稿して「ジャクソンビルの@pontevedra_concerthall(ポンテべドラ・コンサートホール)でのショーは最高だった。本当に素敵な観客。ポジティブな人が多い。昨夜のオーランドのハードロック・ライブでもそうだった。とてもありがたく、楽しい観客たちだ」とつづり「今夜は2時間のセットをやったとは思わなかったよ。26歳の時のようなコメディに戻ったよ。自分の新しい声を見つけ、その一瞬一瞬を楽しんでいるのだと思います」などと公演の成功を喜び今後の公演予定についても語っていた。

サジェットさんは、亡くなる数日前の5日(現地時間)には、ポッドキャスト「トムとダンと企業の時間」で新型コロナウイルスに感染したことをネタにして「良い感じではありません」といい「ある時点で彼ら(デルタとオミクロン)は一緒に働いていたのかもしれない」などとオミクロン株についてジョークを飛ばしていたという。ただ感染した時期については語っていなかったという。

また、パンデミック中に観客のためにスタンダップコメディを行った経験についても語り「もし半分しか埋まっていなかったらがっかりだと思っていたら、突然200人が集まってきた。『彼はコロナで死ぬかもしれないから会いに行こう』ってね」と冗談交じりに話していたという。

サゲットさんはスタンダップ・コメディアンの下積時代を経て、1987年の放送を開始したABCのシットコム「フルハウス」で、妻を亡くして3人の娘を育てる父親を演じて人気が出て、人気番組「アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ」の司会なども務めていた。「ハーフ・ベイクト」(1998年)などの映画やドラマにも数多く出演し、「ダーティ-・ワーク」(1998年)などで監督も務めた。私生活では1982年に最初の妻シェリー・クレイマーと結婚して3人の娘がをもうけたが1997年に離婚。2018年にブロガーのケリー・リッツォと再婚した。

サゲットさんの家族は声明で「彼は私たちのすべてであり、彼がどれだけファンを愛し、ライブを行い、あらゆる階層の人々を笑いでまとめていたかを知ってください。今はプライバシーを守ることをお願いしていますが、ボブが世界にもたらした愛と笑いを思い出すことに私たちと一緒に参加してください」と声明を発表した。