米俳優ネッド・ビーティさん死去 83歳 映画「ネットワーク」などで活躍

(2021年6月14日12:15)

米俳優ネッド・ビーティさん死去 83歳 映画「ネットワーク」などで活躍
(ネッド・ビーティさん=インスタグラムから)

映画「スーパーマン」、「ネットワーク」などで知られる個性派俳優のネッド・ビーティさんが13日(現地時間)、死去した。83歳だった。

米サイト「TMZ」によると、ネッドさんは13日午前7時30分(現地時間)、ロサンゼルスの自宅で家族に囲まれながら、眠っている間に死去したと家族が明らかにした。自然死だという。詳細は明らかにされていないが新型コロナウイルスに関連した死ではないという。

ネッドさんは1937年7月6日生まれ、ケンタッキー州ルイビル出身。19歳のときに舞台デビュー。1972年、「脱出」で映画デビューした。50年以上のキャリアの中で、数多くの映画に出演して様々な役を演じた。1976年に公開された「ネットワーク」では、テレビ・通信業界の責任者を演じ、大規模な合併案件を受け入れるよう主人公を説得するシーンで5〜6分にも及ぶ見事なモノローグを披露。その演技が高く評価されてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。また、1978年に公開された「スーパーマン」では、ジーン・ハックマン演じるレックス・ルーサーのドジな相棒オーティスをコミカルに演じてコメディタッチの役柄もこなせる幅広い演技を見せた。スティーブン・スピルバーグ監督の「1941」(1979年では三船敏郎さんと共演した。日本でも大ヒットしたアニメ映画「トイ・ストーリー3」では主人公たちを窮地に陥れるイチゴの香りがするピンク色のクマのぬいぐるみロッソの声を担当した。
また「刑事コジャック」(1973年)、「ジェシカおばさんの事件簿」(1984年)、「ホミサイド/殺人捜査課」(1993年~1995年)、「CSI:科学捜査班」(2007年)など数多くのドラマにも出演した。2006年に米リバーラン国際映画祭で最高栄誉のマスター・オブ・シネマ・アワードを授与された。

私生活では4度の結婚歴があり最初の妻ワルタ・チャンドラーさん(1954年~1968年)との間に4人、ベリンダ・ローレイさん(1971年~1979年)との間に2人、ドロシー・リンゼイさん(1979年~1998年)との間に2人の計8人の子供がいる。1999年に現在の妻のサンドラ・ジョンソンさんと結婚した。