ロックンロールのレジェンド、リトル・リチャードさんが骨がんのため87歳で死去 ミックがインスタで追悼

(2020年5月10日)

ロックンロールのパイオニア、リトル・リチャードさんが9日朝(現地時間)、米テネシー州ナッシュビルの自宅で骨がんのため死去した。87歳だった。リチャードさんに影響を受けたというローリング・ストーンズのミック・ジャガー(76)は自身のインスタグラムにリチャードさんの写真を投稿して追悼した。

米誌「People」(電子版)によると、リチャードさんの40年来の代理人ディック・アレンが、リチャードさんは骨がんで死亡したことを明らかにした。

「リトル・リチャードは今朝、ナッシュビルで骨がんのため亡くなった。彼はナッシュビルで弟と一緒に暮らしていた」とアレンは声明で報告した。「彼は長い間(骨がんと)闘っていた。最後に彼と話をしたのは2~3週間ほど前だった。彼の体調が良くないことは知っていたが、彼は病気のことを話さず、ただ『体調は良くない』と言うだけだった。彼は長年、様々な痛みに悩まされてきましたが、あまり話してくれなかった」という。

ロックンロールの創始者といわれるリトル・リチャードさんは1932年、ジョージア州メイコン生まれ、1951年にRCAと最初のレコード契約を結んだ。「トゥッティ・フルッティ」、「のっぽのサリー」、「リップ・ィット・アップ」、「ジェニ・ジェニ」、「ルシール」、「グッド・ゴリ―・ミス・モリー」などのヒット曲で一世を風靡した。1957年に引退して牧師として活動したが1962年に復帰した。1986年にロックンロールの殿堂入りした10人のオリジナルの1人であり、1993年のグラミーで生涯功労賞を受賞した。

ミック・ジャガーは往年のリチャードさんの写真を自身のインスタグラムに投稿し(上の写真)「リトル・リチャードの訃報を聞いてとても悲しい。彼は僕が10代のころ最も大きなインスピレーションを与えてくれた。彼の音楽は50年代半ばに初めて音楽シーンを駆け抜けたときと同じように、今でも演奏すると伝記のようなエネルギーを持っている。彼と一緒にツアーをしていた時、私は毎晩彼の動きを見て、観客をどうやって楽しませるか、どうやって巻き込むかを学んでいました。彼はポピュラー・ミュージックに多大な貢献をしました。リチャードがいなくなるのは寂しい、神のご加護を」と追悼した。