フレディ・マーキュリーの”最後の日々“を親友エルトン・ジョンが回顧

(2020年4月9日)

フレディ・マーキュリーの”最後の日々“を親友エルトン・ジョンが回顧
(フレディとエルトン㊨=インスタグラムから)

クイーンのフレディ・マーキュリーと親友だったエルトン・ジョン(73)が、死の直前のフレディ―の様子や彼からもらったプレゼントについて明かした。エルトンが今語る「フレディ最後の日々」とはーー。

英紙ミラー(電子版)によると、エルトン・ジョンはクイーンのフレディ・マーキュリーと長年親しく、フレディが1991年、エイズとの闘病から回復することなく45歳の若さで死去する直前まで会うことを許されていた数少ない親しい関係者の1人だったという。

フレディは1991年11月24日、エイズによる免疫不全に伴う気管支肺炎のためにケンジントンの自宅で死去したが、ファンのために最後までエイズの事は隠し続けた。最後の2年間はほぼ完全に隠遁生活を送ったという。最終的にクイーンのメンバーにエイズと闘病中であることを伝えたが、公表したのは死の1日前だったという。

エルトンは回顧録の中で、フレディが残酷な病に侵され、目の前で衰えてゆくのを見たときの苦悩をつづっていた。「彼はベッドから出られないほど弱っていて、視力を失い、身体はカポジ肉腫で覆われていましたが、それでも噂話をするなどいつものフレディでした」という。

■フレディは死の直前エルトンにクリスマスプレゼントを用意していた

「葬儀の数週間後、私はまだ悲嘆に暮れていました。クリスマスの日、私はフレディが私のために残してくれたものがあったことを知りました」という。
「友人が家を訪ねてきて、枕カバーに包まれたものを手渡してくれた時、私はふてくされていました。開けてみると、中には私の好きな芸術家の一人、イギリスの画家ヘンリー・スコット・チュークの絵が入っていました。そして、フレディからのメモがありました」という。

メモには「親愛なるシャロンへ。君はこれが気に入ると思った。愛をこめて、メリナ。ハッピー・クリスマス」と書かれていたという。

■2人は「シャロン」「メリナ」と呼び合っていた

「当時44歳の私は子供のように泣きました 。エイズで死にかけていた美しい男が、最期の日々に私に素敵なプレゼントを見つけてくれたのです」とエルトン。2人は数年前からお互いにドラッグクイーンのニックネームで呼び合っていて、フレディはメリナでエルトンはシャロンだったという。

「その瞬間は悲しいものだったが、彼を思い出すときにいつもそのことを考えます。彼の性格をよく表しているからです。亡くなったことで何が彼を特別な存在にしたかを思い起こさせてくれたのです」という。
フレディはエルトンがコカインのドロ沼にはまっていた時に、エルトにリハビリ施設に入るよう懇願したのだという。そしてフレディは施設に入所したことで麻薬の悪夢から脱出することが出来たという。