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ハリウッドの大物ハーベイ・ワインスタイン被告のレイプ事件で有罪評決 最高で禁固29年

(2020年2月25日)

ハリウッドの大物ハーベイ・ワインスタイン被告のレイプ事件で有罪評決 最高で禁固29年
(ワインスタイン被告=インスタグラムから)

女性2人への性的暴行などの罪に問われたハリウッドの大物映画プロデュ―サー、ハーベイ・ワインスタイン被告(67)の評決が24日(現地時間)、ニューヨークの高等裁判所であり、陪審団は性的暴行などで有罪評決を下した。量刑は3月11日(現地時間)に言い渡され、最高で29年の禁固刑の可能性があるという。

米芸能サイト「TMZ」によると、男性7人女性5人の計12人の陪審団は、2006年に自宅での元アシスタントのミリアム・ハーレイさんに対する第1級の犯罪的性行為と、2013年にホテルでの女優志望のジェシカ・マンさんに対する第3級のレイプについて有罪の評決を下した。終身刑の可能性がある略奪的性的暴行罪などほかの3つの罪は無罪にしたという。量刑は3月11日に言い渡されるが、最高で29年の禁固刑の可能性があるという。

マンさんは裁判で、ワインスタイン被告は会うとすぐ巧みに操り、複数回性的な不適切行為をされマンハッタンのホテルでレイプされたと証言していた。ワインスタイン被告は性行為は合意のもとだったと無罪を主張していた。
マンハッタン地区のサイラス・バンス検事は裁判で証言した女性たちを「歴史を変えた」とたたえた。

■ワインスタイン被告の弁護団は上訴する方針「戦いはまだ終わっていない」

ワインスタイン被告は評決後、上訴することを明らかにした。同被告の代理人のドンナ・ロトゥンノ弁護士は、評決後に「ハーヴェイは信じられないほど強い。彼は男らしく評決を聞いた。戦いはまだ終わっていない」と語り、上訴することを明らかにしたという。

ワインスタイン被告は評決後、胸の痛身を訴えて病院で検査を受けた。同被告は高血圧と糖尿病と腰弱を患っているという。裁判所では歩行補助器を使って歩いていた。量刑が言い渡されるまでの間、ニューヨーク市のライカーズ島の刑務所に収監されるという。

■ハーベイ・ワインスタイン

「パルプ・フィクション」(1994年)、アカデミー賞作品賞を受賞した「恋におちたシェイクスピア」(1998年)、同「英国王のスピーチ」(2010年)や「アビエイター」(2004年)など数多くの名作、ヒット作を手掛け、毎年のようにアカデミー賞に大量の作品をノミネートさせ、ハリウッドに君臨していたが、2017年10月に女優らにセクハラを告発され、女性が被害を訴える「#MeToo」運動が拡大するきっかけとなった。80人以上の女優らが同被告からセクハラなどの被害を受けたと訴えていると報じられた。ワインスタイン被告はカリフォルニア州でも性的暴行など4つの罪で1月に訴追されている。