女優・島田陽子さん死去 69歳 大腸がんで闘病中だった

(2022年7月26日11:30)

女優・島田陽子さん死去 69歳 大腸がんで闘病中だった
島田陽子さん(所属事務所の公式サイトから)

テレビドラマ「続・氷点」や米ドラマ「将軍 SHOGUN」などで知られる女優の島田陽子さんが25日、都内の病院で死去した。69歳だった。大腸がんで闘病中だったという。

島田さんは3年前ごろから大腸がんを患い入退院を繰り返していたという。最近になって体調を崩し都内の病院に検査入院していたが21日に様態が急変して25日午後1時ごろ亡くなったという。 

島田さんは1953年5月27日生まれ。熊本県出身。高校3年の1971年春、NET(現・テレビ朝日)の「続・氷点」のヒロイン陽子の公募に応募して1万人を超える応募者の中から選ばれて出演しブレイク。1972年、「初めての愛」(森谷司郎監督)で映画デビュー。フジテレビ系「愛子よ眠れ」(1973年)、NHK「銀座わが町」(同)、日本テレビ系「ほおずきの唄」(1975年)などに主演してテレビ女優としての地位を確立。NHK大河ドラマには「黄金の日々」(1978年)、「山河燃ゆ」(1984年)に出演した。「
また「砂の器」((1974年)、「球形の荒野」(1975年)、「夜の訪問者」(1975年)、3代目マドンナを演じた東映「トラック野郎・望郷一番星」(1976年)、角川映画「犬神家の一族」(1978年)、「白昼の死角」(1979年)など数多くの映画に出演して映画界でも独自の地位を築いた。
1979年後半から約1年間、米NBCテレビのドラマシリーズ「将軍 SOUGUN」にリチャード・チェンバレ演じるウイリアム・アダムス(三浦按針)と恋に落ちるヒロイン・マリコ役で出演し米ゴールデングローブ賞主演女優賞(テレビドラマ部門)を受賞し「国際派女優」と呼ばれ活躍した。

 プライベートでは、1988年に映画「花園の迷宮」で共演した内田裕也さん(2019年、79歳没)との不倫騒動が持ち上がり、テレビのワイドショーなどで連日報じられた。また1992年、ヘアヌード写真集を出版して55万部のベストセラーになった。1994年に年下のテレビ関係者と結婚して2019年に離婚。2011年にはセクシー女優としてデビューして話題を呼ぶなど80年代以降は波乱続きだった。近年はキューバの革命家チェ・ゲバラのドキュメンタリー映画の製作に意欲を見せ、監督と打ち合わせも行っていたというが完成を見ることなく逝去した。

島田さんは生前、宇宙葬「スペースメモリアル」を申し込んでいた。「生きているうちはおそらく行けない宇宙に、亡くなった後に行けるというのは、ロマンチックでいいですね。なくなってからも楽しみがあるなんて、とても素敵なことだと思います」(「銀河ステージの宇宙葬」の公式サイトから)とコメントを寄せていた。