小林亜星さん死去 88歳 「北の宿から」や「寺内貫太郎一家」などで活躍

(2021年6月14日20:30)

小林亜星さん死去 88歳 「北の宿から」や「寺内貫太郎一家」などで活躍
死去した小林亜星さん(インスタグラムから)

作曲家で俳優の小林亜星さんが5月30日、心不全のために死去したことが14日、分かった。88歳だった。作曲家としてCMソングやアニメの主題歌、都はるみのヒット曲「北の宿から」など多数のヒット曲を世に送り、俳優としてもTBS系の人気ドラマ「寺内貫太郎一家」などで人気を呼んだ。小林さんは5月30日に自宅で転倒して救急搬送されたが心不全で亡くなったという。葬儀や告別式は親族のみで執り行われたという。

小林さんは1932年8月11日生まれ。東京都出身。慶大卒。大学時代にジャズバンドで活動。1956年、大手製紙会社に入社したが数か月で退社。作曲家・服部正さんの弟子になり作曲を学んだ。61年にCMソングのレナウンの「ワンサカ娘」が大ヒット。続けて同社の「イエイエ」も爆発的ヒットになり、CMソング作曲家の第一人者になった。また「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などの人気アニメの主題歌を手掛けた。さらには76年、日本レコード大賞を受賞した「北の宿から」やドラマ「裸の大将放浪記」(フジテレビ系)シリーズの主題歌、ダ・カーポの「野に咲く花のように」など数多くの曲を作曲した。

俳優としても活躍し昭和の東京の下町で石屋を営む一家をコメディータッチで描いた向田邦子脚本、久世光彦プロデュースのドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS系)で頑固な父親を演じて人気を呼んでシリーズ化された。