「鬼滅の刃」興行収入275億円 「タイタニック」を超え歴代2位に 1位「千と千尋の神隠し」超えも視野に

(2020年11月30日17:30)

「鬼滅の刃」興行収入275億円 「タイタニック」を超え歴代2位に 1位「千と千尋の神隠し」超えも視野に
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」(TOHOシネマズ新宿)

10月16日から公開されて大ヒットしているアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開45日間で興行収入が約275億1000万円に達して「タイタニック」の262億円を超え歴代2位になったことを30日、配給元の東宝とアニプレックスが発表した。歴代1位のアニメ映画「千と千尋の神隠し」(308億円)超えまでに33億円と迫った。

「鬼滅の刃」の公式ツイッターは30日、「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編、公開45日間で観客動員 2053万2177人(興行収入 275億1243万8050円)と、大変多くの方にご覧いただき、心より御礼申し上げます。皆様それぞれの日々の中で、本作を楽しんでいただけていれば幸いです。今年も残り1ヶ月、引き続き、ご自愛下さい。 #鬼滅の刃」と報告した。

■「千と千尋の神隠し」を抜いて歴代1になる可能性

「鬼滅の刃」は興行通信社の調べで、週末の観客動員数が公開7週目の先週末も1位を独走。コロナ禍の映画界の救世主になっている。歴代1位の「千と千尋の神隠し」を超える可能性について映画関係者は「『千と千尋の神隠し』は全国343館で公開されたが、「鬼滅」は403館といわれている上に、当時と比べてシネコンが増えて1つのシネコンで3~4スクリーン公開されるなど公開規模も違うので抜くのは時間の問題では」という。都市部のシネコンの拡大も記録更新を後押ししそうだ。

■「鬼滅の刃」の魅力とは

「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴(ことうげ・こよはる)氏による人気漫画で、「少年ジャンプ」(集英社)に2016年から2020年まで連載され、シリーズ単行本の累計発行部数は単行本23巻の発売時点で1億2000万部を超えた。大正時代が舞台で、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)が一家を人食い鬼に殺され、唯一生き残ったが鬼に変貌した妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、また家族を殺した鬼を討伐するために鬼と壮絶な戦いを繰り広げる。さまざまな鬼のキャラクターがユニークで戦闘シーンの迫力や、兄弟愛、復讐物語など様々なテーマが詰まった子供から大人まで楽しめるエンターテインメントとして大ヒット。劇場版は40人以上の行方不明者を出した無限列車を舞台に、炭治郎や鬼と戦う鬼殺隊の最高位「柱」の1人で、炎の呼吸を使う炎柱・煉獄(れんごく)杏寿郎たちが史上最強の敵・魘夢との激闘が繰り広げられる。

■歴代ランキング(興行通信社調べ)

① 千と千尋の神隠し(2001年)308.0億円
② 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年)275.1億円
③ タイタニック(1997年)262.0億円
④ アナと雪の女王 (2014年) 255.0億円
⑤ 君の名は (2016年) 250.3億円
⑥ ハリー・ポッターと賢者の石 (2001年) 203.0億円
⑦ ハウルの動く城(2004年) 196.0億円
⑧ もののけ姫 (1997年) 193.0億円
⑨ 踊る走査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年) 173.5億円
⑩ ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年) 173.0億円