加藤浩次が「スッキリ」で吉本残留を宣言 「良くなる方向に風が向いてる」

(2019年8月9日)

加藤浩次が「スッキリ」で吉本残留を宣言 「良くなる方向に風が向いてる
吉本問題を語る加藤(9日放送の日本テレビ系「スッキリ」から)

一連の闇営業問題で吉本興業を批判して「経営陣が変わらなければ吉本を辞める」などと語っていた極楽とんぼの加藤浩次(50)が9日朝の「スッキリ」(日本テレビ系)で、加藤が提案した専属エージェント契約の導入を吉本が決めたことを受けて「吉本残留」を明らかにして胸中を激白した。

吉本は8日、改革に向けて新設した「経営アドバイザリー委員会」の第1回会合を吉本東京本部で開き、約6000人のすべてのタレントと、反社会勢力との決別などの条項を含めた共同確認書を交わし、さらに従来の専属マネジメント契約か、スケジュール調整などはタレント自身がやる専属エージェント契約を書面で締結することを発表した。

 専属エージェント契約の導入は加藤の提案だった

加藤は今回新たに導入されることが決まった専属エージェント契約について「僕が思いつきました」と明かした。ダウンタウンの松本人志と浜田雅功、東野幸治、ナインティナインの岡村隆史、ココリコ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳らと相談したうえで、松本が代表して吉本の大﨑洋会長に提案したという。

加藤は先月20日の雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮の”号泣会見“を受けて22日、「スッキリ」で吉本を痛烈批判して「経営陣が辞めなければ吉本を辞める」と宣言していた。その後の大﨑会長との会談や松本らとの連携での話し合いを経て、吉本改革に希望を持ち、残留へと大きく舵を切ったようだ。

 「良くなる方向に風が向いている、みんなの顔が向きだしている」

吉本問題について語ったコーナーの最後で加藤は「僕自身は上層部が変わらなかったら辞めるというふうに言ってしまいました。でも今回いろんな思いがあって、このエージェント制度というのを提案させていただいて、こういう形になっている。ですから、吉本に残るという形になってしまった。これは皆さんに僕の発言でいろんな方、迷惑をかけた方、一緒に仕事をしている方にもほんとに迷惑かけたし、テレビを見ている視聴者の方にも、いろんな意味で心配をしていただいた方もいますし、うーん、加藤浩次言ったことを実行しねえのかと思う方もいると思います。そういった迷惑をかけた方たちに僕は本当に謝罪したいと思います。みませんでした」と言って頭を下げた。

三浦アナがボードを指さして「加藤さんがこれ(「上層部が変わらなければ吉本を辞める)を言ったのはその場の勢いではなく実際に考えておっしゃったことじゃないですか。それを今これを変えることも、逆にもっと覚悟が必要なんじゃないかな思うんですけど。それは私はまだエージェント制がどう動くかわからないんですけど、1個これができたことと、きっとほかにも変わるメドが付いたというか、加藤さんの中でこの会社は変わるなって思ったからそう動いているんですか」と質問。

加藤は「そこは願望に近い部分もあります。やっぱり僕自身も吉本に世話になっている部分もありますし、吉本興業でこの世界に入って、もうネタも何にも作れないようなやつが1個ずつ、劇場があることによって、舞台を踏んでちょっとでも受けるネタ、最初なんか僕らネタなんかまったく受けなかったですし、ネタで上がってきた人間でもないんですよ、ここまで。でも、その訓練をさせてくれたのは吉本興業だから、そこに対しての恩義もあるっていうのはあるんですけど。ただ現状は願望としか言えない。良くなってほしい、良くなる方向に風が向いている、みんなの顔が向きだしているっていうことで、この決断をさせてもらいました」と残留決断の胸中を語った。

 春菜「(加藤残留は)自然の流れで下にとってはありがたいこと」

春菜は「加藤さんの22日の発言で、もちろん辞めないでほしいって気持ちが大きいんですけど、ただやっぱり亮さんと宮迫さんの記者会見をさせた会社にいられないっていう加藤さんの思いもわかりますし、だから私はそこに関してはやめないでくださいってことは言えなかったんですね。加藤さんの決意も見えましたから」と22日の放送での自身の発言を振り返った。

「ただ、そういう会社を変えたいっていうところの中で、加藤さんがずっと水面下で話し合いを進めてきてくださったことに関して、ただ一人で辞めていくということじゃなくて、本当に私たち下の芸人に対しても本当にありがたいことですし、今の状況の中で上の方と話すのが難しかったんですけど、そこをやってくださったというところで、闘ってくださっている、話し合いを進めてくださっているというところで、もちろんその中で、お互いに歩み寄るところがありますし。その中で加藤さんが、辞めるっていう形じゃない選択をすることは自然の流れだと思いますし、下にとってはものすごいありがたいことです」と加藤残留に感謝した。

加藤は「ここで終わってないですからね、本当に。ここからみんなで同じ方向を向いて、たぶん契約の問題ですから時間かかると思う、契約の仕方をしっかり作らなきゃいけないだろうし、会社側の言い分もある、こっち側の言い分もある、その契約書をまとめるのに1年、2年かかるかもしれない。でも、そこに、いい方向に向いていて、吉本っていい会社だなあ向いてるなとなったらいいなと僕は思っています」と締めくくった。

 11人のタレントの謹慎解除を要請「社会的制裁は受けている」

闇営業に参加して謹慎中のタレント11人について、春菜は「先輩に合わせて嘘を言ってしまったというのもありますし、自分たちで言葉を上げられない状況にいるっていうところも気になるので、私はもう謹慎期間としてはいいんじゃないかな。自分たちで声をあげられる状況にしてあげたいなと思いますね」と謹慎の早期解除を要望した。

加藤も「僕も大﨑会長と話したときは、この11人は早く復帰させてほしいというのは正直言いました」という。
「批判があるのもわかっています。その会に出てしまっているんだろう、そのお金が入っているんだろうという人もいますけど、やっぱり、(先輩芸人に)言われて行って、芸をやって、いくらかしらのお金をもらってしまった。反社会的勢力だっていうことを知らない状況で行っててやった。で、みんなの空気、たぶん宮迫さんの発案だとは思うんだけど、まあちょっと、もらってないことにしようかってなって、わかりましたっていう空気があった。そこの11人は、やっぱりもういいんじゃないかって。社会的な制裁は十分受けてるんじゃないかっていう気持ちが僕はあるんですよね」と語った。

 宮迫は「疑惑のまま(契約)解消っていうのはちょっとおかしいと思う」

本人は全然認めてないし、店の人もそんなことはないって証言しているとまで言っているのに、疑惑のまま(契約)解消っていうのは、僕はちょっとおかしいと思う。「宮迫さんと亮に関しては、亮なんかはエージェントかなんかでもう1回戻ってきていいのかなって思う。亮は1回、吉本興業との話し合いの場に立ってもらいたいなとは思っている。それでどうなるのか。宮迫さんも、よく考えたら、2回目のあの反社会的勢力との週刊誌に出たやつって、あれ疑惑なんですよね。本人は全然認めてないし、店の人もそんなことはないって証言しているとまで言っているのに、疑惑のまま(契約)解消っていうのは、僕はちょっとおかしいと思う。だったら宮迫さんにももう1回話し合いを持って、どういう結果になるのかっていうのを選んでほしいなあと思います」と話した。