元KAT-TUN田口被告と小嶺被告に懲役6月求刑 大麻使用「仕事や人間関係のストレスが一番の原因」

(2019年7月11日)

田口被告と小嶺被告 田口被告と小嶺被告(右)(インスタグラムから)

大麻取締法違反(所持)の罪に問われたアイドルグループKAT-TUN(カトゥ―ン)の元メンバー田口淳之介被告(26)と交際相手の元女優・小嶺麗奈被告(30)の初公判が11日、東京地裁で開かれ、検察側が2人に懲役6月を求刑した。今月30日に判決が言い渡される。

検察側は2人が2006年ごろから交際し、2009年前後から大麻を継続的に使用していたなどと指摘した。

弁護人質問で田口被告は、「10年ほど前から3日に1回の頻度で(大麻を)使用していた」と語った。使用した理由について「仕事や人間関係のストレスが一番の原因。大麻を使うと心が落ち着いたり、気持ちがまろやかになると感じた」という。きっかけは小嶺被告から大麻の使用を告白されたことだったという。

「彼女は今まで僕のファンに気を遣って神経をすり減らしていた。わかっていながら真摯に向き合わなかった僕に責任がある。注意しながら生きていきたい」と語った。<br>
そして「芸能活動は続けていきたい」と語り、小嶺被告との交際も「一緒に交際を続けていきたい」と語った。

小嶺被告は、大麻を使用した理由について、田口被告との交際を報道された後にファンなどから嫌がらせを受けるようになり、パニック障害やうつ病、摂食障害などの症状が出るようになり、「(大麻が)苦しみを緩和すると聞いたことがあり、実際に使用して怒りや不安が解消された」という。今後は芸能界からは離れて「動物が好きなので保護活動をしたり、環境問題などのボランティアをしたい」と語った。

最後に裁判官から「言いたいことはありますか」と聞かれ、田口被告は「しっかり更生してまっとうな人生を歩みたいと思っています」と述べた。小嶺被告は「今後は私自身が精神的にも肉体的にも強くなって生きていこうと思います。本当に申し訳ありませんでした」と述べた。判決は今月30日に言い渡される。

■田口淳之介 1999年、ジャニーズ事務所に入所。2001年に「お前の諭吉が泣いている」で連続ドラマ初出演。同年、「ポップジャム」で堂本光一のバックダンサーとして結成されたKAT-TUNのメンバーに選ばれ、2006年、シングル「Real Face」でCDデビューをはたした。結成時のメンバーは亀梨和也、赤西仁、田口、田中聖、上田竜也、中丸雄一と6人だったが2010年に赤西、13年に田中、そして16年に田口が脱退して、残る3人で1年8か月の活動休止後2017年大晦日のジャニーズカウントダウンライブで再始動した。 田口容疑者はジャニーズ退所後も歌手、俳優、モデルとして活躍していた。

■小嶺麗奈 熊本県熊本市出身で1995年、映画「水の中の八月」でデビュー。「3年B組金八先生」などに出演していた。田口容疑者と小嶺容疑者は10年以上前から交際していて、昨年4月にテレビのバラエティ番組で交際を認めていた。