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元ミス・ウクライナの兵士アナスタシャ・レナ、ロシア軍の「ブチャの虐殺」を非難
(2022年4月7日13:00)
ウクライナのゼレンスキー大統領がキーウ(キエフ)郊外ブチャなどでのロシア軍による民間人の虐殺の写真や映像とともに「第2次世界大戦以来、最も凶悪な戦争犯罪」と非難して世界に衝撃を与えている。そうしたなか、元ミス・ウクライナの兵士アナスタシャ・レナさん(25)が自身のインスタグラムにゼレンスキー氏のイラストなどを投稿して「今こそ、ロシア軍の戦争犯罪を、地球上の悪の最後の姿とするために、あらゆる手段を講じるべき時です」などと訴えた。
レナさんは「世界はすでに多くの戦争犯罪を見てきました。さまざまな時代で。さまざまな大陸で。しかし、今こそ、ロシア軍の戦争犯罪を、地球上のこのような悪の最後の姿とするために、あらゆる手段を講じるべき時です。このような犯罪を犯した者は全員、特別な『拷問者の書』に記載され、発見され、処罰されることになる」と訴えた。
そして「すべてのロシア人が、同胞の誰が殺したかについての全真実を知る時が来るだろう。誰が命令を下したのか。誰がその殺人に目をつぶっていたのか。私たちはこのすべてを明らかにする。そして、それを世界に知らしめるのです。もう2022年です。第二次世界大戦後、ナチスを訴追した人たちよりもはるかに多くの手段を持っているのです」。
「完全に同意します!敵は罰せられなければならない!世界は真実を知らなければならない!ロシアの愚か者が我々の土地に足を踏み入れ、取り返しのつかない損害を引き起こしたのです。
私は大統領を信じます@zelenskiy_official 私は我が国を信じます 我が軍を信じます!
ウクライナに栄光あれ!英雄たちに栄光あれ! 🙏🏼❤️🇺🇦」と締めくくり「# buchamassacre」(ブチャの虐殺)のハッシュタグを添えた。
ゼレンスキー大統領は4日(現地時間)、ロシア軍の撤退後に多数の市民の遺体が道路に置き去りにされたままのブチャを視察し、拷問された後に後頭部から撃たれたり、子供もの目の前でレイプされて殺害された市民もいたと非難。5日(現地時間)、国連安全保障理事会(安保理)でオンラインで演説し、ロシア軍の「ブチャでの大虐殺」は「イスラム国」(IS)と同じで、「世界が知らない都市がまだたくさんある」と訴えた。さらに安保理がロシアの拒否権で無力化している現状を非難し「このままでは、各国が自国の安全を確保するために、国際法や国際機関ではなく、武器の力だけに頼るという結末が待っている」と指摘。「国連を解体する覚悟はあるのか。国際法の時代は終わったと考えているのか。ノーだというならすぐに行動する必要がある」と訴えた。
一方、ロシアのネベンジャー大使は、安保理で映し出されたブチャの惨状の映像を「フェイクショー」「ロシア軍は市民は傷つけていない」などと否定し「ナチの悪性腫瘍を取り除く必要がある」などと侵略を正当化するこれまでの「カラスを鷺と言いくるめる」主張を繰り返している。米CNNによると、ロシアは5月9日のロシアの戦勝記念日までにウクライナ東部の完全制圧を目指しているという。これに対して徹底抗戦するウクライナ軍とロシア軍の東部戦線の戦闘がさらに激化するとみられている。