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大坂なおみが「ESPY賞」の表彰式に出席 全仏オープン以来初めて公の場
(2021年7月12日12:40)
大坂なおみ(23=日清食品)が“スポーツ界のアカデミー賞”といわれる米「ESPY賞」の「最優秀女子アスリート」と「最優秀女子テニス選手」に選ばれ10日(現地時間)、ニューヨークで行われた表彰式に出席した。大坂が公の場に姿を現したのは5月下旬に全仏オープンで精神的負担を理由に試合後の記者会見を拒否し2回戦を棄権して以来。またエンゼルスの大谷翔平(27)は「最優秀MLB選手」に選ばれた。
大坂は登壇する前に恋人のラッパー、コーデー(23)とハイタッチしたという。そして「ちょっと緊張しているので、長いスピーチはしたくありません」といい「今年はまだ終わっていませんが、多くの人にとって本当に大変な年でした。私としては、本当に皆さんが大好きだと言いたいです」と笑顔をみせた。
米サイト「TMZ」によると、表彰式の司会を務めた俳優のアンソニー・マッキー(42)は「私はテニス界の重鎮ではないのでわからないけど、もし私のスポーツに、地球上で最も人気があり、市場性のあるアスリートがいたとしたら、私は何をするかわかりますか?彼女が快適に過ごせるように、そして尊敬されるようにするでしょう。でも、私に何がわかるというのでしょう?僕はただのキャプテン・アメリカだからね」と皮肉を込めてテニス界の古い体質を指摘した。
同サイトは「残念ながら、彼女がESPYで得た歓声は、東京では繰り返されないでしょう。日本でコロナの感染者が急増しているため観客が入場禁止になっているからです」と報じた。
表彰式には6月19日に行われた全米選手権の女子100メートルで10秒86をマークして優勝したが、マリファナ陽性反応で失格、1か月の出場停止処分になり東京五輪に出場できなくなった米女子100メートルのシャカリ・リチャードソン(21)も招待された。
司会のマッキーは「わたしたちはニューヨークの(ビルの)屋上にいる。オリンピックに出場できないほどハイになっているんだ」とジョークを飛ばし「マリファナを吸ったからといってシャカリ・リチャードソンの出場を禁止することをどう正当するのか。マリファナは脱力系ドラッグで、何かをするわけではなく、『ボブズ・バーガー』(アニメコメディシリーズ)の別のエピソードを見たくなるだけ。スヌープ・ドッグがどこかに走っていくのを見たことがないでしょう!」と処分に苦言を呈したという。
ESPY賞(エクセレンス・イン・スポーツ・パフォーマンス・イヤーリーの略)は米大手スポーツ専門局ESPNが主催するスポーツ選手に贈られる年間表彰式。ESPY AWARDS