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バイデン大統領が「ハリエット・タブマン20ドル札」発行計画を再始動
(2021年1月26日14:45)
地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」やイランとの核合意に復帰するなど就任早々次々にトランプ前大統領の政策を破棄しているバイデン大統領だが、さらに「ハリエット・タブマンの20ドル札」発行を再始動したという。オバマ大統領が2020年に新札に決定していたがトランプ前大統領が中止していた。
米サイト「TMZ」によると、バイデン新大統領のジェン・サキ報道官は、米国の紙幣が「我が国の歴史と多様性の反映」のために、有名な奴隷制廃止論者のハリエット・タブマンを新20ドル紙幣の顔にするオバマ政権時代に進められていた2016年のプロジェクトが再開されると明らかにした。
2016年4月、オバマ大統領の財務長官ジェイコブ・ルーは、第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの20ドル札に代わってタブマン20ドル紙幣が発行されると発表した。しかし、その後、トランプ氏が大統領になり、ジャクソン・ファンである彼はタブマン20ドル紙幣の計画を却下。財務長官スティーブ・ムニューチンは、新しい紙幣は2028年まで発行されないだろうといいタブマンには言及しなかった。
ハリエット・タブマン(1820年または1821年 ~1913年3月10日)は、アメリカ合衆国メリーランド州出身の黒人奴隷、後に奴隷解放運動家、女性解放運動家になる。タブマンは黒人奴隷をひそかに逃がした地下組織の女性指導者のひとりとして知られ、古代エジプト時代に奴隷になっていたイスラエル人をカナンの地へ導いた、古代の預言者モーセになぞらえて「女モーセ」「黒人のモーセ」と呼ばれた。彼女の波乱の生涯を描いた映画「ハリエット」が昨年6月に日本でも公開された。
2016年、20ドル札のデザインに初めてアフリカ系アメリカ人として初めて採用され、2020年に新札となることに決定していたがトランプ氏が大統領になって中止された。白人至上主義者といわれるトランプ前大統領はアンドリュー・ジャクソンのファンだという。第7代米大統領アンドリュー・ジャクソン(1829年~1837年)は黒人奴隷農場主として知られ、主な作物は綿花で黒人奴隷によって栽培された。ジャクソンは生涯最大で300人の黒人(混血も含む)奴隷を所有したという。
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