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クリスティアーノ・ロナウドは「お金で黙らせた」 アレックス・モーガンが痛烈非難

(2019年9月17日)

アレックス・モーガンがクリスティアーノ・ロナウドを非難「お金で黙らせた」
ロナウド(右)を非難したモーガン (インスタグラムから)

サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド(34)が16日(現地時間)、英国のTVのインタビューで“レイプ疑惑”について聞かれて「最悪だった」などと胸中を激白した。事件は不起訴になったが、サッカー女子W杯フランス大会で優勝した米代表のアレック・モーガン(30)は「お金で黙らせた」などと非難。2人は23日にイタリアで行われるFIFAの年間最優秀選手などの授賞式で顔を合わせるとあって新たな波紋を広げている。

英大衆紙「ミラー」(電子版)によると、ロナウドは16日夜(現地時間)放送された英テレビ「ITV」の「Good Morning Britain」に出演し、司会のピアース・モーガンのインタビューに答え、レイプ疑惑について苦渋の胸中を告白した。「誰にも尊厳がある。耐え難かった。恋人がいて、家族があり、子供もいる。誠実にふるまっているのに、最悪で辛かった」とロナウド。

「ある日、ガールフレンドと家のリビングにいたとき、ニュースでクリスティアーノ・ロナウドのことをあれこれ話していた。子供が居間に降りてきたので困惑してチャンネルを変えた。最悪な気持ちだった」などと語った。幼少のころの父親と一緒の写真を見せられると感極まって涙を流す場面もあった。(上の動画=同番組のツイッターから)

■ロナウドの”レイプ疑惑“の経過

アメリカ人モデルのカスリン・マヨルガさんが、2009年6月にラスベガスのホテルの部屋でロナウドにレイプされたとして告訴したことで発覚した。ロナウドはレイプ疑惑を全面否定していたが、事件の翌年に口止め料として30万ポンド(約4200万円)を支払い秘密保持と和解の契約書にサインさせたという。しかしマヨルガさんは近年のセクハラを告発する「#Me Too」運動に触発されて、和解の破棄と約2200万円の損害賠償を求めて裁判所に提訴した。

この件はラスベガス警察が捜査していたが今年6月に証拠不十分で不起訴となった。マヨルガさんが告訴を取り下げたとも報じられたが詳細は明らかにされていない。

■モーガンはロナウドのレイプ疑惑不起訴に「あまりにも多くの証拠が隠蔽された」

そうしたなか、女子サッカーW杯フランス大会で優勝した米国代表チームのキャプテン、アレックス・モーガンは、ロナウドのレイプ疑惑などを取り上げサッカー界の腐敗を指摘した「ロナウドはスポーツ界の腐敗の象徴」と題した米メディア「VICE」の記事に「偉大なジャーナリズム」とツイッターで賞賛した。さらに、米スポーツ週刊誌「スポーツ・イラストレイテッド」の取材に「レイプ事件を金銭で解決した」などと痛烈に非難した。

ロナウドとモーガンはFIFAの年間最優秀選手の最終候補に選ばれおり、23日、イタリアのミラノで行われる授賞式で顔を合わせる。

モーガンは「ほかの誰よりも(ロナウドには)近寄りたくない」とキッパリ。「女性が声を上げている今の情勢についてもっと考えたいし、そうした女性をサポートすることが重要」という。「そして今多くの人は誰が正しくて誰が間違っているのか疑問を感じていると思う」とモーガン。「特に(ロナウドの)ケースではあまりにも多くの証拠が隠蔽されたと思う。そして最終的にお金がストーリーを黙らせたと思う。告発が取り下げられたことで彼はプレーを続けることが出来た」。

「数多くの記事を読んで驚いてフォローした。そしてツイッターで意見を言うことを決心したが、そのことで彼のファンから憎まれた」という。「彼が世界で最も素晴らしい選手だということは否定しないけど、それとこれは別の問題」だという。モーガンの非難にロナウドはどうこたえるのか?23日の“直接対決”で2人がコメントすることはあるのか成り行きが注目される。