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映画
映画「ハルバーシュタットの埋蔵金」 幻の東ドイツ紙幣を使ったタイトル・デザイン映像&著名人コメント解禁
(2026年9月2日18:00)

1989年の「ベルリンの壁」崩壊後、東西再統一を目前に控えた旧東ドイツで実際に起きた紙幣大量盗難事件を基にしたヒューマン・コメディ「ハルバーシュタットの埋蔵金」が、4日より全国ロードショーになる。この度、今や幻の東ドイツ紙幣を使った美しい幾何学模様のタイトル・デザイン映像と著名人・専門家コメントが解禁になった。
主演は、『落下の解剖学』でアカデミー賞・主演女優賞候補になった他、カンヌ映画祭グランプリ『関心領域』、大ヒットSF『プロジェクト・ヘイル・メアリー』など各国の秀作、話題作に連続出演し、世界中から注目されている実力派ザンドラ・ヒュラー。
■マルクス、シラー、エンゲルス、幻の東ドイツ紙幣を使った美しい幾何学模様のタイトル・デザイン
1990年7月1日、東西ドイツの通貨統合によって、東ドイツマルク紙幣はその役割を終え、ハルバーシュタット郊外の地下坑道に大量廃棄された。『ハルバーシュタットの埋蔵金』オープニングのタイトル・デザインには、今や紙幣コレクターの間でしか流通していない東ドイツマルク札の図案がさまざまにコラージュされて使われている。



紙幣の細部を万華鏡を通して見たような幾何学模様がカラフルに回転するタイトル・バックに流れるのは、カナダのブルーグラス/フォークロック・バンド、デッド・サウスの代表曲“In hell I'll be in good company”(地獄に墜ちても退屈はしないさ、の意)。ネイト・ヒルトンのしゃがれ声のヴォーカル、哀愁の口笛と軽快なバンジョーの音色、チェロを叩く打楽器的なリズムが心地よい名曲だ。
続けて画面上は、キャスト/スタッフの人名クレジットを彩るように、
●10マルク紙幣:裏面・原子力発電所の中央制御室と女性エンジニア
●20マルク紙幣:裏面・学校と下校中の子供たち
●50マルク紙幣:裏面・石油精製所のパイプラインと煙突
●100マルク紙幣:裏面・共和国宮殿とベルリン・テレビ塔
●200マルク紙幣:表面・家族とマンション、裏面・幼稚園の先生と子供達
●500マルク紙幣:表面・東ドイツの国章
などが素材として使われ、さらに
●トーマス・ミュンツァー:16世紀ドイツの宗教改革者・農民戦争の指導者(5マルク紙幣)
●フリードリヒ・フォン・シラー:18-19世紀の劇作家・詩人・思想家(10マルク紙幣)
●アレクサンダー・フォン・フンボルト:19世紀の博物学者・地理学者(5マルク紙幣)
●フリードリヒ・エンゲルス:19世紀の社会主義思想家(50マルク紙幣)
●カール・マルクス:19世紀の経済学者・哲学者(100マルク紙幣)
といったドイツ史上の偉人たちの肖像画の図案が、CGI加工によって立体的にコラージュされていく。デザインは、フィルムグラフィック社のオリー・ペータースとスヴェン・ツューゲが担当。ツューゲはハリウッド大作『インクレディブル・ハルク』と『スピード・レーサー』(共に2008年)のタイトル制作にも参加している。
※200マルクと500マルク紙幣は、当時実際に印刷されたものの、前記した通貨統合にともない国内流通されなかった。
※当時の為替レート(1西ドイツマルク=約90円)で試算すると、2対1で換算された場合、100東ドイツマルクは約4,500円に相当した。
■著名人・専門家コメント(順不同・敬称略)
マライ・メントライン (翻訳・通訳・文筆業)
まさかの東西ドイツ統一が急に実現を見せたその歴史的瞬間。歓喜と驚きの裏でひそかに始まっていた、マネー&資源の争奪戦。俺たちは搾取「する」のか「される」のか。ドイツ的にクソマジメな集団大泥棒活劇が、いま始まる!
吉川美奈子 (字幕監修)
通貨統合と東西再統一を目前に控えて大混乱の東ドイツ。そんな中、大量の埋蔵金が見つかった。これが史実だなんてヤバすぎる。さあ、どうする?!転んでもただじゃ起きない、ハルバーシュタット市民の熱い夏。
柳原伸洋 (東京女子大学・歴史文化専攻)
東ドイツ出身の役者たちの演技が光る。共演「車」もトラバントやバルカスといった東ドイツ車たち。まん丸なヘッドライトが光り、人類を見つめて問う。「資本主義の未来は、本当にこれで良いのか」と。21世紀に響く、東ドイツからの声をぜひ聞いてほしい。
金原由佳 (映画ジャーナリスト)
「こんなことがあるなんて!」と驚く私に、ザンドラ・ヒュラーは静かに語った。
「旧東ドイツで育った人に根付く姿勢は、わたしではなく、わたしたちが、と考えること」
わたしではなく、わたしたちが苦境を乗り越える術について、笑いながら、考えさせられる。
■緊急決定『ハルバーシュタットの埋蔵金』公開記念トークイベント
ドイツ出身の翻訳家・通訳・文筆業のマライ・メントラインさんと、東ドイツ滞在経験者であり、本作の字幕監修を務めた吉川美奈子の二人が登壇。作品内容とその背景をより深く熱く語る。
《実施概要》
日時: 9 月 5 日(土) 11:30 の回上映終了後
劇場: 新宿ピカデリー
登壇者(敬称略): マライ・メントライン(翻訳・通訳・文筆業)、吉川美奈子(字幕監修) ※登壇者は予定につき、予告なく変更となる場合がございます。予めご了承下さい。
チケット料金: 通常料金 ※ムビチケ・各種割引適用可/無料招待券不可
チケット販売スケジュール: WEB 販売:9/1(火)24:00(=9/2(水)0:00)よりオンラインチケット販売ページにて
劇場窓口:9/2(水)の劇場 OPEN 時より(残席ある場合のみ)
※先着順での販売となりますので予めご了承ください。その他、チケット・料金に関する詳細は、劇場公式ホームページ等でご確認ください。
マライ・メントライン プロフィール
ドイツ出身の翻訳家、通訳、エッセイスト。2008 年から日本に在住し、ドイツに関係する仕事を幅広く手がけ「職業はドイツ人」を自称する。ドイツ公共放送東京支局プロデューサー。
吉川美奈子 プロフィール:
ドイツ語・英語・デンマーク語字幕翻訳者。金融機関勤務を経て、1992 年から実務翻訳に、2000年から字幕翻訳に携わり、数多くのドイツ映画の日本語字幕を手掛けている。


【物語】
「ベルリンの壁」崩壊から8か月後の1990年7月、東ドイツの田舎町・ハルバーシュタット。失業中の夫婦ローベルト(マックス・リーメルト)とマーレン(ザンドラ・ヒュラー)、彼らの幼なじみフォルカー(ロナルト・ツェアフェルト)の3人は、軍の地下坑道に忍び込み、秘かに廃棄された数百万マルクもの東ドイツ紙幣を発見、大量の札束を持ち帰った。彼らは近隣住民たちを巻き込み、持ち帰った札束で西側からやって来るセールスマンたちから家電、食品、生活用品を山ほど買っては西側で転売し、西ドイツマルク札に替えていく。思いがけない好景気に田舎町はお祭り騒ぎに沸くが…。
【クレジット】
出演:ザンドラ・ヒュラー、マックス・リーメルト、ロナルト・ツェアフェルト、ウルスラ・ヴェルナー、ペーター・クルト、マルティン・ブラムバッハ
監督・脚本:ナーチャ・ブルンクホルスト
撮影監督:マルティン・ランガー 美術デザイン:ジェニー・ロースラー、フロリアン・カポシ 音楽:ハンナ・フォン・ヒュッベネット、アモーリ・ローラン・ベルニエ
2024年|ドイツ|ドイツ語|カラー|スコープサイズ|5.1ch|上映時間:115分|原題:ZWEI ZU EINS(2対1)|字幕翻訳:浜本裕樹|字幕監修:吉川美奈子
© 2024 ROW Pictures GmbH, zischlermann filmproduktion GmbH, Lichtblick Film- und Fernsehproduktion GmbH, ZDF, ARTE
配給:インターフィルム 後援:ゲーテ・インスティトゥート東京
9月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー