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映画
地域密着型バイオレンス・スリラー「福山市に帰ってみた」 公開記念舞台挨拶に監督、キャスト登壇
(2026年6月23日10:15)

予告編再生数570万回を突破した“不謹慎”地方創生PR映画 「福山市長に 1日密着してみた」のチームが放つ、地域密着型バイオレンス・スリラー「福山市に帰ってみた」(19日公開)の公開記念舞台挨拶が21日、東京・品川区のキネカ大森でが行われ、大迫茂生、青島心、花柳のぞみ、藤井アキト、寒川亘揮、ナカモトユウ監督が登壇。撮影エピソードや本作へ込めたメッセージなどを語った。以下、オフィシャルレポートを公開ーー。
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ等の大迫茂生、『仮面ライダーギーツ』『遺書、公開。』などの青島心、このふたりによる最狂バディが誕生した。監督・脚本を務めるのは、映画『先生!口裂け女です!』(’23)やドラマ『FOGDOG』(’25)を手掛け、最新作『オドレ!ヤクザ』が北米最大級の映画祭「ファンタジア国際映画祭」にも選出されたナカモトユウ。 平和な観光 PR 映像が、いつしか怪我人続出の大パニックムービーに。前代未聞のトラブルが連鎖する中、異色のバディが、2泊3日の地獄のロケに挑む。

冒頭の挨拶で大迫は、「今、ワールドカップをやってますが、大丈夫ですか?」と観客に問いかけ笑いを誘い、「貴重なお時間をこの映画に使っていただいて本当にありがとうございます」とお礼を伝え、大きな拍手を浴びる。「観終わった後なんですよね?」と確認した青島は、ナカモト監督から「ネタバレOK」との声がかかるも、ちょっと照れた様子で「よろしくお願いいたします」とペコリ。「劇中とはイメージが全然違いますね?」とMCが青島に声をかけると、ナカモト監督が「今日は1人、お姫様で!」とフリルたっぷりの衣装をまとった青島のキュートな姿を褒める場面もあった。
この日のイベントはMCが入っていたものの、作品を知り尽くすナカモト監督が、トークを回す形で進行し、終始、アットホームなムードに包まれていた。本作は、地方PR映画でありながら、バイオレンス要素やコメディ要素が全開という攻めた作品。脚本を読んだ感想について大迫が、「前作でやっている役。キャラクターは引き続きですが、内容はだいぶパワーアップしていて。かといって福山市を推す感じでもない(笑)」と答えると、「そこはコンセプトに入れていない」と苦笑いのナカモト監督。大迫は「PRになっているのかどうか。まだ、なっていないなと思いました(笑)」と脚本を読んだ時の率直な感想を伝えつつ、「とにかく全力を尽くそうと思いました」と意気込みを語った。

ここでナカモト監督が本作制作の経緯に触れる。「前作は補助金を使って地元の福山城のPRをやってほしいと頼まれて。なので、僕は頼まれて作っているんです。勝手に福山市ネガティブキャンペーンはしていません(笑)」と強調するナカモト監督に会場からは笑い声も。「それがうまくいって」と続けたナカモト監督は、「3年経ってパート2をやることになって。3年前とは状況が変わっていて、大迫さんはお忙しいと思いましたが、ぜひお願いしますとお伝えして、出演していただきました!」と経緯を詳しく語る。予告編がバズり、いろいろな意見があったとしながらも、反響は上々だとナカモト監督、寒川を中心に口々に語っていた。

脚本について青島は「ギャルの役だったので。口調とか(もギャルな感じで)、タバコを吸わなきゃいけないし、アクションもしなきゃいけないというすごく盛りだくさんんなキャラ設定だったので、ちょっと大丈夫かなって…」と振り返る。続けて「第1弾があったので、そこに入っていくというのが難しくて。その不安もめちゃくちゃありました」と気持ちを語った青島。するとナカモト監督が「不安そうだと感じたので、最初にコミュニケーションの時間をとって。顔合わせ的に本読みをしたりしつつ、それをもとに脚本を変えたりもして。そんな感じで進めていきました」と制作過程を話す場面もあった。

ナカモト監督との仕事は3回目だが、ガッツリ作品で組むのは今回が初という花柳は「優しそうな出立ちから、後半どうした?みたいにキャラ変をします。前回ご一緒した時もそういうキャラクターだったので、私、結構いいやつなのに、なんでそんな腹黒いみたいなレッテルばかり貼ってくるのかな…」という印象を持ったと伝える。この花柳のコメントにナカモト監督が「そもそもお芝居がめちゃくちゃうまい。こういうキャラは割と短い期間で作って、脚本に出して、現場でパッとやってもらう必要がある。そういうお願いができるのは誰かなって考えた時に、一番に顔が浮かぶから、お願いしたって経緯です!」と解説すると花柳は「センスがいいです!」とニヤリと返すなど、息のあったトークで観客を楽しませた。

「ナカモト監督とは2回目のお仕事」と話した藤井は「前作もめちゃくちゃ面白いと思ったので、オファーはめちゃくちゃうれしかったです!」とニッコリ。続けて「僕や岡山県出身なので、福山に行けると思ってめっちゃうれしいなって」と笑顔の藤井だったが、「ただ!僕は車の中と家のシーンだけ。福山に行かなくていいんじゃないかな?と思いました。東京で撮れるよねって(笑)」と脚本を読んだ時は福山での撮影がないかもと思っていたと振り返る。実際には藤井も福山で撮影をしたそうで、「自由時間にお好み焼きを1人で食べに行きました!」と満足の表情を見せていた。

ナカモト監督とは10年という長い付き合いだという寒川が「僕は役者じゃなくて普段はスタッフ。脚本も初期段階から相談しながら作って。どうやったら面白くなるのかばかり考えて、一緒に話し合って。不謹慎という印象も、もう麻痺してなくなってしまって…」と話すと、ナカモト監督も「バグってますよね…」と反応しニヤニヤ。寒川は「実際にどうやったら面白くなるのかばかり考えていたので、本読みの時に『僕、セリフ多いな』って気づいて(笑)。前作ではあまりセリフはなかったのですが、今回はちゃんと喋っていたのでちょっと減らしてもらったりすることもありました」とチューニングしながら、多いセリフを喋ることも「切り抜けられました!」と安堵していた。
登場人物はほぼ当て書きだという。「大迫さんが主演の作品だったので、大迫さんがこれまでやってきた過去の作品のパロディを入れたりしながら、作り上げました」と制作過程を説明したナカモト監督の言葉に大迫は「『怖すぎ』という作品をずっとやっていまして。それが結構暴力的なキャラクターで、金属バットを振り回すという役だったので、今回はマネキンを(振り回して)。あまりに攻めたセリフに関しては、ちょっと消してくださいというのはありました(笑)」とコメント。「これはまずいみたな…」とニヤニヤする大迫にナカモト監督は「チューニングしながら…」と顔を見合わせながらコメントを補足し合っていた。
青島について「他の方は過去にご一緒したことがある人たち。青島さんは初対面だったので、どういった方なんだろう…というのはありつつ、要は本人がこういう人というよりは、このキャラが合いそうという思いで、相談しながらやっていきました。少林寺拳法を入れたのも一つのポイント」と語ったナカモト監督。「少林寺拳法は本当にやっていました!やっていたのを入れてくださって」とニコニコの青島。すると「僕が『仮面ライダー』が大好きなので、そういった小ネタも入れましたが、演じてみていかがでしたか?」とナカモト監督から青島へ質問が飛ぶ。青嶋は「私は100パーセント、(本作で演じた)マイカちゃんではないけれど。みなさんが思っているほど別にいい子じゃないので(笑)、すごくやりやすかったというか…」と笑い飛ばし、「近しい部分はすごくあるので、やりやすかったです。喋り方とか、口調とか、人間あんなふうになることもあるし…」と素直に話す青島に、ナカモト監督が「地元に帰るとあんな感じに?」と質問。青島は「地元に帰るとあんなふうになっている部分もあると思うので、そういうところはやりやすかったです!」と満面の笑みを浮かべていた。
花柳は撮影について「あまりお芝居をしているという感覚はなくて。遊んで帰ってきたみたいな感じです」と微笑み、「ずっとふざけていた感じ。車の中で寝ているシーンがあるのですが、そこでは『めっちゃ口開けて!』と言われて。口を開けて爆睡してほしいと言われて、絶対ブスになっているんだろうな、なんて思いながら(笑)。その場で監督が『面白そう!』と思ったものをみんなでふざけてやるのがすごく楽しかったので、現場では遊んで終わったみたいな感じです」と心から楽しんだと充実感を滲ませる。ナカモト監督が「運転する役なのですが、現場でいろいろと聞いたら、免許は持っているけれど、全然運転していないって」と花柳との現場での会話を振り返ると、「『5年くらいしていない』って話したら、みんながすごい嫌な顔をして…」と苦笑いの花柳。「大丈夫かな、ぶつけないかな、みたいな感じで…」とナカモト監督が当時の状況を説明すると、花柳が「PなのかDなのか…」と話し出し、「こんな感じです」と観客に花柳の運転レベルを伝えるナカモト監督に会場もクスクス。後半に大きく変わる役について花柳は「前回ご一緒したときも、そういうスイッチングみたいなものがあったので、楽しいです、本当に!」と楽しくて仕方がない現場だったと改めて強調していた。
藤井はナカモト監督から「悪い人だけど、かわいくやってくれと言われて」とオーダーを明かし、「かわいく?バリむずいんやけど、と思って」と苦笑い。人間臭いキャラクターにしたかったというナカモト監督の言葉に「本当にかわいく映っているかちょっと気になります」と俯いた藤井。ナカモト監督は「かわいく映っているし、基本僕がカメラをやっているのですが、前半では(藤井)アキトさんに自撮りしてもらって。それを使っています」と、撮影裏話を披露していた。
寒川のキャラクターについてナカモト監督は「画面に映らないから、声を後で録ることができる。寒川くんだったら、『こういうものを送って!』とタダで頼める(笑)。本業が役者ではないから、気軽に頼める。役者さんだとそうはいかないので」と撮影事情を考慮した上でのキャラクター設定だったことも補足。実際に後から寒川がさまざまな声を録音して送ることもあったとも明かしていた。
最後の挨拶で「この活動をしてきてトップレベルに面白い作品だと思っています」と話した青島にナカモト監督は「ちょっと盛りすぎじゃないですか?」と割り込む場面も。青島は笑顔を浮かべて「サクッと観れる映画なので、ちょっと落ち込んだ時とかに観て、お腹を抱えて笑ったりして、気持ちを切り替えるというか。笑顔になれる作品だと思うので、そういう時にうまく活用して欲しいです。みなさんが笑顔になってくださる作品になったらいいなと思うので、落ち込んだりした時は、この作品を観て元気を出していただけるとうれしいです!」と作品の魅力をアピールし、作品の活用法も提案。大迫が「満席の客席を見ているとすごく気持ちがいいなという感じ」とゆっくりと会場を見渡しながら微笑み、「みなさんのお時間、お金を使っていただいて、(私たちの)お話を聞いていただいて本当に感謝でございます」としみじみ。続けて「作品を最初に作った時はまさか続編があるなんて…。まったく想像していなかったです。1ミリも思っていなかったけれど、続編があった。これは3作目もあるんじゃないかな…」と期待を込めると、ナカモト監督はすぐに「これ以上やらかすと、本当に(地元に)帰れない…」と制止するような仕草を見せ、笑いを誘う。しかし「二度あることは三度あるんじゃないかな」という大迫の声に「そうかもしれないです、そうですね」と少し俯きながら頷いたナカモト監督に客席は期待のこもった拍手でいっぱいに。その様子を見た大迫が「みなさんの応援の声があれば、3作目があるかもしれないので、感想をSNSなどでいただけるとうれしいです。いろいろな意見がほしいので、面白くなかったら面白くないと素直に書いていただいて全然構いません。素直な意見を聞きたいです!」と呼びかける。
最後にナカモト監督は「前作は適当にノリで全部やっていたのですが、いろいろなところでバズったりして。もちろん厳しいコメントもあって。でも、もっと俺たちやれるんだぜ!という思いも込めて、今回も限られた予算、スケジュールでみんなで頑張った作品です。大迫さんをはじめ、豪華なキャストが集まって制作することができました。映画は企画だけ作ってポシャったりすることはめちゃめちゃあります。それが上映までできて、こうやって登壇して喋れるというのはうれしいこと。映画って本当に大変です。みなさんの応援もあって出来上がった作品でもあるので、またお願いになってしまうのですが、1人3人、いや、5人に広めて映画館に連れてきてください。それを1週間以内にやっていただけるとありがたいです!」とリクエストし、終始温かいムードに包まれたイベントを締めくくった。
【ストーリー】
広島県福山市の観光 PR 映像を任された映像ディレクターの高橋シゲオ(大迫茂生)。新人 AD の杉本マイカ(青島心)とカメラマンを引き連れ、いざ 2 泊 3 日のロケへ!が、到着早々あろうことかクライアントである市の担当者の花村ナツミ(花柳のぞみ)を気絶させてしまう!「バレたら終わる… !」高橋はマイカを影武者に仕立て上げ、強引に観光ロケを続行。しかし、今度は福山市マスコットキャラクターの中の人まで気絶させる大惨事に!嘘とごまかしで必死にその場をしのぐ一行だったが、次第に平和な観光地は血みどろの大乱闘へと変貌 !果たして高橋たちは無事にこの旅を終え、PR 映像を完成させることができるのか!?
【作品情報】
出演:大迫茂生、青島 心、花柳のぞみ、藤井アキト、茶谷優太、寒川亘揮、蔦谷里華、遊上なばな、屋敷紘子
監督・脚本: ナカモトユウ
6月19日(金)より、キネカ大森 他、全国順次公開