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映画
「オールド・オーク」巨匠ケン・ローチがパブを舞台に喪失と希望を描く心揺さぶるドラマ
(2026年4月27日9:00)

カンヌ国際映画祭のパルムドール(最高賞)を2度受賞したイギリスの巨匠ケン・ローチ監督と脚本家ポール・ラヴァティのタッグで、パブを舞台に分断、喪失と希望を描く心揺さぶるドラマ「オールド・オーク」が24日より公開になった。
市井の民を見つめ、彼らの生活と闘争を描き続けてきたイギリスの巨匠、ケン・ローチ監督が、自ら「最後の作品」と語っているのが 2023 年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作『オールド・オーク』。
イギリス北部のとある炭鉱の村で、最後に残ったパブとして親しまれていた「オール ド・オーク」。人々が集い、安らぎを見出す場所だったはずのパブは、シリア難民の受け入れにより、諍いの場に変貌してしまう。
店のオーナーの TJ はパブの先行きに頭を抱えていたが、シリアから来たカメラを携えた女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育むことに。そして喪失や未知への恐怖、希望を見つけることの難しさについて知っていくことになるが―。







ケン・ローチ監督は1936年6月17日生まれで、英ウォリックシャー州出身。1967年、『夜空に星のあるように』で映画監督デビュー。1990年代に労働者階級や移民を描いた作品を数多く発表。「ブラック・アジェンダ/隠された真相」(90)と「レイニング・ストーンズ」(93)がカンヌ国際映画賞審査員賞を受賞。『麦の穂をゆらす風』(06)、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(16)でカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを2度受賞した。
数々の名作を共に世に送り出してきた脚本家ポール・ラヴァティとのタッグによる、社会と人々への温かくもリアリズム溢れる眼差しが映し出す本作は、深い感動を呼び、「思いやりと連帯への、巨匠監督からの切実な最後の呼びかけ」(英紙ガーディアン)、「希望への大胆な挑戦」 (米紙ニューヨーク・タイムズ)と激賞されている。現実社会にも起こっている分断や争いと、違いを受け入れながら共存していくことへの希望についての考察を我々に促す。
パブ「オールド・オーク」の店主 TJ・バランタインに「わたしは、ダニエル・ブレイク」、「家族を想うとき」などのデイヴ・ターナー、シリアの女性ヤラに、イスラエル占領下のシリアのゴラン高原のマジュダル・シャムス村出身のエブラ・マリが数回にわたるオーディションで抜擢された。TJやヤラを支援する慈善団体「タイン・アンド・ウェア・シチズン」の事務局員ローラにクレア・ロッジャーソン、TJの店の常連客チャーリーにトレヴァー・フォックスなどのキャスト。
【ストーリー】
イギリス北東部、とある炭鉱の村で唯一のパブ、「オールド・オーク」。活気溢れる時代から 30 年の時を経て、今は厳しい状況に陥っているが、町に住む人々にとっては最後の砦となる宿り木のような存在だ。店主のTJ・バランタインは、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しているが、町が シリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまう。先行きを危ぶむ TJ だったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラと出会い、 思いがけない友情を育むことになる。果たして彼らは、互いを理解する方法を見つけられるのだろうかー?
【見どころ+】
イギリスのさびれた村がシリア難民を受け入れたことで起きる差別や諍い、分断などの問題を丁寧に描き、そうした問題に正面から向き合い、シリアの女性ヤラやその家族に手を差し伸べ、難民をあからさまに差別し追い出そうとする一部の住民と闘うパブの店主TJの闘いを描いている。粘り強く偏見と差別に向き合って闘うTJをデイヴ・ターナーが熱演。またシリアからの難民でTJの協力を得ながらシリアの移民たちを守ろうとするマヤをエブラ・マリが好演している。この映画で描かれている、時に挫折しそうになりながらも、真っすぐに向き合い、あきらめないTJと、ヤラ、そして2人を支える周囲の人たちの応援、人種を超えた協調こそが、現在起きている戦争と世界的な混乱を解決する唯一の方法ではないかと考えさせられる作品になっている。
【クレジット】
タイトル:オールド・オーク
監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ
出演:デイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン
2023/イギリス、フランス、ベルギー/英語・アラビア語/113分/カラー
原題:The Old Oak
配給:ファインフィルムズ 後援:ブリティッシュ・カウンシル
© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー
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