「太陽は動かない」 藤原竜也と竹内涼真の壮絶アクション・バディムービー

(2021年3月7日11:30)

「太陽は動かない」 藤原竜也と竹内涼真の壮絶アクション・バディムービー
「太陽は動かない」(TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)

藤原竜也と竹内涼真が初めてコンビを組んだアクション・バディムービー。ほかに韓国女優のハン・ヒョジュ、韓国俳優ピョン・ヨハン、市原隼人、南沙良、佐藤浩市などの多彩なキャストで、「海猿」シリーズや「暗殺教室」などの羽住栄一郎監督がメガホンを取った。藤原と竹内が24時間ごとに死の危険が迫る秘密組織の精鋭エージェントとして命がけのミッションに挑戦する。原作は「怒り」「悪人」などのヒット作で知られる作家・吉田修一氏のサスペンス小説「太陽は動かない」。

■ストーリー

24時間ごとに秘密組織のAN通信へ定期連絡しないと起爆装置が始動し爆発して死に至る小型爆弾を胸に埋め込まれたエージェントの鷹野(藤原竜也)と相棒の田岡(竹内涼真)に、上司の風間(佐藤浩市)から、過去最大で最悪のミッションが課せられる。世界各国のエージェントが争奪戦を繰り広げる人類の未来を決める次世代エネルギーの極秘情報を入手するために、胸の爆弾のタイムリミットをクリアしながら決死の闘いを繰り広げる。その2人の前にフリーの韓国人エージェント、デイビッド・キム(ピョン・ヨハン)や謎の女AYAKO(ハン・ヒョジュ)、さらには中国の巨大企業CNOXの会長アンディ・黄(翁華栄)の部下のジミー・オハラ(横田栄司)らの精鋭部隊が立ちふさがる。

■みどころ

藤原と竹内が初めてコンビを組んだバディムービーで、胸に小型爆弾を埋め込まれ24時間ごとにAN通信への連絡が途絶えると爆死するという設定奇抜だが2人の熱演でリアリティーを帯びドラマがスリリングに展開する。2人が約10メートルの高さの陸橋から走行中の列車の屋根に飛び降りるワイヤーアクションや、列車の中での壮絶バトル、50階建ての高層ビルの天窓の上での格闘シーンなどなどブルガリアで撮影した壮絶なアクションシーンの数々は圧巻だ。また鷹野の少年時代も描かれていることでドラマに厚みを加えている。さらにはフリーの韓国人エージェント役のピョン・ヨハンが巧みな日本語を話して熱演を見せ、韓国の大ヒットドラマ「トンイ」のヒロインなどで知られる韓国の国民的女優ハン・ヒョジュが謎の女を華麗に演じて存在感を見せているのも見逃せない。邦画としては破格のスケールのアクションエンターテインメントになっている。(2021年3月5日公開)