米人気ラッパーのヤング・ドルフさん、メンフィスで銃撃され36歳で死去

(2021年11月18日12:00)

米人気ラッパーのヤング・ドルフさん、メンフィスで銃撃され36歳で死去見
射殺されたヤング・ドルフさん(Instagram/@youngdolph)

米人気ラッパー、ヤング・ドルフさんが17日(現地時間)、米テネシー州メンフィスの地元のクッキー店を訪れたさいに銃撃されて死亡した。36歳だった。ドルフさんは過去にも何度か襲撃されたことがあったという。

米サイト「TMZ」によると、ドルフさんが地元のクッキー店に入ったところ、車がやってきてドルフさんを銃撃したという。ドルフさんは17日午後、トラック1台分の七面鳥を昔住んでいた地域の人々に配る予定だったという。その直前に訪れたクッキー店で襲撃された。メンフィス警察署は「この銃撃事件は、私たちが地元や全国で経験している無意味な銃暴力です。ご家族と、この恐ろしい暴力行為に巻き込まれたすべての人々に、心よりお悔やみ申し上げます」とコメントした。

米人気ラッパーのヤング・ドルフ、メンフィスで銃撃され36歳で死去見
ドルフさんが射殺された米テネシー州メンフィスの事件現場 (Twitter /@JeremypierreFOX)

ドルフさんは過去にも何回か襲われたことがあったという。2017年にはハリウッドの靴屋の外で腕と尻を撃たれた。同年の初めには、ノースカロライナ州シャーロットでドルフのSUVが100回以上も銃撃され、メンフィス出身のラッパー、ブラック・ヤングスタ(31)に逮捕状が出され自首したが不起訴になった。その銃撃事件受けてドルフさんは60万ドル(約6800万円)を投じて2台の防弾車を購入した。「銃撃の雨」は自分が金持ちで成功していることへの嫉妬や憎しみだと語っていたという。

ドルフさんは「Major」や「On the River 」などいくつかのヒット曲で知られる。2016年のデビューアルバム「King of Memphis」を皮切りに7枚のスタジオアルバムをリリースしている。パートナーのミア・ジェイとの間に2人の子供がいる。

ドルフさん射殺事件の数時間後、パトカーの大群がドルフさんが殺された場所から約16キロ離れたレストランの外に緊急配備された。ドルフさんのライバルの1人でメンフィス出身のラッパー、ヨー・ガッティ(40)が所有するレストランで、報復の可能性に備えているという。レストランに脅迫があったのか、あるいは警察が報復の可能性を防ぐために積極的に行動しているのかは今のところ不明だという。ドルフさんを殺害した犯人も現時点では不明で、ガッティと事件の関係も明らかになっていないという。2人の確執は何年も前から続いており、2016年にはドルフが「私の1番のファンであり、私と契約したいと思っていたブラは大嫌いになった」とツイート。またガッティのことを何度も「ダサい」と言っていたという。